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トロントの各界で活躍する著名人にインタビュー

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ボビー・アレン Bobby Allen
プロホッケー・プレイヤー
ホッケーのマイナーリーグ、AHLのトロント・ロードランナーズでキャプテンを務めるボビー・アレン。頭の回転の速さと、持ち前のリーダシップでNHLプレイヤー予備軍とも言える若いプレイヤー達を引っ張る彼が、プロスポーツの世界の醍醐味と厳しさについて語ってくれた

ロードランナーズのホームリンク、リコー・コロシアムは、ハーバーフロント地区のイベントスペース、CNE内に位置する。午前中の練習風景を覗きにリンクを訪ねると、氷の冷気でひんやりとした空気の中、練習に励む選手達の姿があった。 25歳のボビーは、20歳から23歳の選手が中心のロードランナーズでキャプテンを務める。エネルギッシュさが最大の特徴であるというこの若いチームで、皆の先輩としてリーダーシップを発揮しているのだ。
「チームメイト全員をよく知るように気を配ったり、気の合わない選手同士のトラブルを仲裁したりするのがキャプテンの役割。僕は元々そういうのが好きな性格だから、性に合ってるんだと思う。

たまに選手の間で揉めたりすることもあるけど、基本的にはみんな仲の良い、いいチームだと思うよ」ボビーがホッケーを始めたのは、5歳の時。アメリカでも比較的ホッケーの盛んなボストンで育った彼は、夏は野球、冬はホッケーというスポーツ漬けの子供時代を送ったという。
「元気いっぱいの子供だったよ。でも両親には、割と厳しくしつけられたと思う。成績が悪かったり、家の手伝いをさぼったりしたら、スポーツをさせてもらえなかったしね。
でも今は両親に感謝しているよ。自己管理をきちんとするっていうのは、ホッケー選手としても重要なことだから。やっぱり、どう育てられたか、どんなライフスタイルを送っているかによって、どういう選手になるかが決まるからね」

大学を卒業することができたのも学業を重視する両親のおかげだと語る彼は、専攻のマーケティングでいずれ修士号を取ることも考えているという。フリータイムには本をよく読むという『文学青年』だけあって、取材に対する受け答えも簡潔かつ的確で、いかにも頭が切れそうだ。

「試合のない日は2時頃に練習が終わるから、その後、映画を観に行ったり、チャプターズに行ってスターバックスのコーヒーを飲みながら本を読むのが楽しみなんだ。もちろん、大事な試合で勝った時とか、チームメイトと遊びに行ったりすることもあるよ。たまにだけどね」 2001年にボストン・カレッジ代表として全米ナショナル・チャンピオンシップで優勝したことが、今までのホッケー人生の中でも思い出深い一瞬だという。
「それまでの人生で頑張ってきたことの集大成でもあったし、自分の中ではとても重要な出来事だったんだ。

それから今、僕が毎日リンクに来て、仲間達と好きなホッケーをプレーすることができて、しかもそれで生計を立てることができるのは、本当にラッキーなことだと思う。

もちろん大変な面もあるよ。1年365日、体力を維持して、常に最高の状態にしておかなければならないし。3日間に3試合ある時なんかはやっぱりハードだね。毎年シーズンの終わりになると、身体のあちこちがひりひりするのを感じるよ(笑)。それに僕達は勝つためにお金をもらってるから、プレッシャーや試合に負けた時のストレスも大きいよ」2001年にプロ入りしてから、AHLのプロビデンス・ブルインズ、ハミルトン・ブルドッグスを経て、翌年エドモントン・オイラーズでNHLデビューしたボビー。現在はAHLのロードランナーズで活躍する彼だが、目標はやはりNHLのレギュラー選手になること。

「短期的な目標はロードランナーズをプレーオフに連れて行くことだけど、長期的な目標としては来年あたりにNHLのレギュラーになれたらいいなと思ってる。2年前にNHLのユニフォームを着て、最高の選手に囲まれてプレーしたことは、一生忘れないと思う。


ロードランナーズとの契約は今シーズンで切れるから、その後どのチームに行くかはまだ判らないけど、いずれにしても決定は夏になるから、今はホッケーに集中するだけ」一つ一つの質問に躊躇することなく答えるボビー。強い信念を感じさせるその姿を通して、NHLで活躍する彼の未来を見た気がした。

インタビュー/後藤 美穂

ボビー・アレン 【Bobby Allen】
プロホッケー・プレイヤー
1978年、米マサチューセッツ生まれ。幼少よりホッケーを学び、大学時代には全米ナショナル・チャンピオンシップで優勝。2001年にプロ入りした後、AHLのプロビデンス・ブルインズ、ハミルトン・ブルドッグスを経て、エドモントン・オイラーズでNHLデビューする。2003年からはAHLのトロント・ロードランナーズで、背番号5番のキャプテンを務める。身長185センチメートル、体重93キログラム。

(c)Graig Abel Photography
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