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ポール・ゴドフリー
Paul V. Godfrey
トロント・ブルージェイズ社長兼CEO |
| 間もなくメジャーリーグが開幕する。長年温めていたアイデアを取り入れ、今季からブルージェイズのロゴとユニフォームを一新した社長のポール・ゴドフリー氏。 |
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かつての栄光を取り戻すべく、経営者として数々の手腕を振るう彼に、シーズンの展望と見どころを語ってもらった。
「新しいロゴ、格好いいでしょう。今年は新しいジェイズをお見せできると思いますよ」
彼は、席に着くなり自信に満ちた口調で、こう切り出した。
「今年のチームは、例年になく順調な仕上がりです。先日、キャンプ地のフロリダを視察しましたが、ベテランも若手も勝つために何をすべきか分かっている。開幕が楽しみですね」11年前、ワールドシリーズ連覇の偉業を成し遂げた、あの栄光を再び。ポール・ゴドフリー氏がブルージェイズの社長に就任して3年半、迷走を続けていたチームは、彼の改革によって確実に変わってきている。昨シーズンは86勝76敗で、アメリカンリーグ東地区の3位に終わったものの、6月には首位争いを演じるなど、周囲を驚かせた。
「僕は野球が、ジェイズが大好きなんです。勿論、トロントで生まれ育ったから、ホッケーも好きなんだけど(笑)。
ジェイズが活躍すれば、ファンは再びスカイドームに足を運ぶ。僕らには、ホッケーやバスケットボールと共に、トロントのスポーツを盛り上げる使命があるんです」
かつて、ジェイズ誘致に尽力し、その後はメディアの立場からチームの栄光と挫折を見続けてきたゴドフリー氏。経営者として迎えられた今、『強いジェイズ』の復活は、彼に課せられた最大の課題だ。
「いいチームをつくりたいのなら、まずいい投手を揃える事です。(去年22勝を挙げた)エースのハラデイについては、全く心配していません。しかし、彼に続く投手が欲しいです。僕は6年ぶりに復帰する元エースのパット・ヘントゲン(前オリオールズ)に期待しています。彼が肘の手術を乗り越えて活躍する姿を是非見てほしいですね。
打者については、今年もデルガド、ウェルズ、カタラノットを中心に、去年以上の活躍が期待できます。一方で、去年は不本意な成績だったヒンスキーや若手のフェルプスも、眼の色を変えて取り組んでいます。今年は必ずブレイクしますよ」ジェイズと同じ地区には、『2強』と呼ばれるヤンキースとレッドソックスが立ちはだかっている。戦力面、資金面で抜きん出ている両チームはオフの間、大物選手の獲得合戦に終始した。しかし、彼はこうした動きを冷静にけん制する。
「どんなに高年俸の選手でも、チームの方針や戦術に溶け込む事ができなければ、補強しても意味がないと思います。
ゼネラルマネージャーのリチャールディ氏とは、今のチーム事情に合う選手を補強しよう、若手にはチャンスと自信を与えて、焦らずに育てて行こう、と話し合っています。ですから、今年の補強には満足しています」一方で、メッツに入団した松井稼頭央選手や、マリナーズの長谷川滋利投手ら、日本人選手の調査も行っていた事は、あまり知られていない。
「イチロー(マリナーズ)、松井秀喜(ヤンキース)の活躍で、日本の野球は世界でもトップレベルだと証明されました。しかも、今のブルージェイズには彼らの様な選手が必要だという事で、非常に興味を持ちました。ただ、獲得できるかは、お互いの条件次第ですけどね(苦笑)」今シーズン、スカイドームでは日本人選手出場の試合が、過去最多の25試合予定されている。イチロー、松井秀喜はもちろん、夏に行われる交流試合には、野茂や石井が在籍するドジャースもやって来る今シーズンは、ここ数年、成績に比例して観客動員数が伸び悩んでいるジェイズにとっても、マーケット復興に繋がるチャンスだ。
「確かに野球はカナディアンにとって、ホッケーほどメジャーではありません。先程もお話ししましたが、僕もエアカナダ・センターの最前列でホッケーの試合を見るのが好きですから(笑)。しかし、野球の魅力は良く分かっています。そういう意味では、日本人の皆さんが、ここトロントで先頭に立って野球を盛り上げてくれる事は、野球ファン拡大の重要なファクターだと捉えています。我々も、様々なイベントを準備してお迎えする予定です。ぜひ皆さんにもいい席で観戦して頂きたいですね。試合はジェイズに勝ってもらわなくちゃ困りますが(笑)」最後に、彼はこう付け加えた。
「かつてNHLでプレーする選手は、アメリカやカナダ出身者ばかりでした。でも、今は違いますよね。ヨーロッパ出身の選手が活躍し、僕達もそれを観て熱狂している。野球だって国際化が進んでいます。トロントは世界に誇れる多民族都市なんです。ジェイズで活躍する日本人選手を、トロントのファンが応援する日を、近いうちに必ず実現させましょう」
インタビュー/畑山 信行 |
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ポール・ゴドフリー
【Paul V. Godfrey】
トロント・ブルージェイズ社長兼CEO(最高経営責任者)
トロント生まれ。1962年、トロント大学で工業化学の博士号を取得。60年代後半には、MLB新球団(後のブルージェイズ)をトロントに誘致する中心メンバーとして活躍する。ノースヨーク市議からトロント市議会議長を経て、84年にトロント・サン紙の発行・経営責任者に就任。発行部数を飛躍的に伸ばす。さらに、92年より2000年までサン・メディアの社長兼CEOとしてグループ全体を統括する。2000年9月、ジェイズ復活の切り札として、社長兼CEOに就任。妻と3人の息子に尊敬される、よき父親でもある。 |
| ■ゴドフリー氏おすすめ 若手有望株 |
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Reed Johnson(外野手)
37番・2年目・右投げ右打ち
昨シーズンは新人ながらスチュアート(現ツインズ)に代わる、チームの切り込み隊長を務めた。勝負強さが売り。27歳。 |
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Josh Towers(投手)
7番・4年目・右投げ右打ち
投手では珍しい、一ケタの背番号を持つ。昨年は後半戦だけで8勝(1敗)しており、今季は最低でも10勝を期待されている。27歳。 |
| ゴドフリー氏…「ジョンソンはトップバッターとして、タワースは先発として期待しています。プレーオフ進出は、彼らの活躍次第と言っていいですね」 |
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