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トロントの各界で活躍する著名人にインタビュー

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ヒカル (Hikaru)
トロントニアンクラブ管理者
グラフィックデザイナー
私たちがトロントで生活する上で、一度は目にしたはずの個人サイトがある。「トロントニアンクラブ」管理人のHikaruさんの願いは自分の大好きな街を、多くの人に好きになってもらう事だ。

「50万アクセスという数字が、どれ程の事なのか、正直良く分からないのが感想なんですよ」
トロントを紹介した個人サイトの中で、絶大な人気を誇る「トロントニアンクラブ」は、97年2月に開設され、現在は56万アクセスを超えている。しかし、管理人のHikaruさんにとって、アクセス数はさして気にならないらしい。

「私が大好きなトロントで皆さんが生活するには、どの情報が必要で、どの情報に安心してトロントを大好きになってもらえるのか? その思いだけですから。
だから、50万アクセス突破おめでとう、と言われるより、『あの書き込みが、あの情報が役に立ちました』と、書き込んで下さる方が、喜びも大きいですね」

初めての海外生活への不安、日常のちょっとした疑問、喜びや愚痴など、トロントはもちろん、日本からも多くの書き込みが寄せられる。
「97年は、丁度インターネットが一般的に普及し始めた頃で、『これはドラえもんの、どこでもドアだ!』って思いましたね(笑)。たまたま始めたのが人より早かっただけですが、インターネットというどこでもドアなら、世界中から自由にアクセスできて、役に立つんじゃないかって」

「トロントニアンクラブ」の人気の理由に、彼女の責任感とマナーの良さが挙げられる。一つ一つの書き込みに対して、ほぼ確実に返事をする律儀さと、その姿勢に共感する参加者の反応が、インターネットと言う仮想空間を、暖かい繋がりに変えている。
「もちろん、ネットの良さも怖さも体験し、学ばせてもらいました。このサイトのおかげで、責任感も芽生えました。仕事が一区切り着いたら、とにかくお礼と返事は書かなきゃって….。私、そう言う性分なんですよ(笑)。支えて下さる方々、楽しみにして下さる方々のためにも、余程の事がない限り、このHPを続けて行きます」
トロントにとことん惚れ込んでいると話すHikaruさんだが、永住を決意するに至っての、その決断は電光石火のように速かった。

「暮らし始めてから一週間で、この街が大好きだ、暮らしたい!って思いましたね。そう思った瞬間、移民になる方法を調べましたから(笑)。
最初にワーホリで行ったオーストラリアに比べて、誰も構えていないし、自分も構える必要がない。そこが一番良かったと思います。例えば、アメリカでは、『アメリカ人になろう』って意識で暮らす方が多いと言われていますが、カナダでは、自分のアイデンティティを持ち、日本人として堂々と暮らせる…そんな寛大さが大好きです」

自分の岐路を決めかねる人も多い中、彼女にとって決断の基準は、実にシンプルだと言う。
「私はいつも突然に物事を決めて行動してしまう(笑)。『思い立ったが吉日』って言葉の通りです。私にとって好きな事、それは『やってみる事』とイコールなんですよ。もし進む道に迷ったら、何が自分が好きな事なのかを考えて、出た答えで動きます」

現在、自ら興したグラフィックデザインの会社を経営し、日本人ならではの細やかさ、律儀さを武器に、競争相手の多い業界で生き残っている。
「ここで暮らして行くには、自分で独立して仕事をするしか、選択肢が無かったんです。だけど、どうせやるなら好きな事をやり抜こうと。

仕事を請ける以上は完璧でなければプロじゃありませんからね。ずっと集中しっぱなし。で、合間にトロントニアンクラブのチェックもやって…。出不精なのも手伝って、最大で5日間家に篭った事もあります。その代わり、やり終えたら突然どこかへ出かけたり(笑)。
でも、全てが好きな事ですから、苦しいと思った事は一度もないですね」
仕事も「トロントニアンクラブ」も軌道に乗ってきた現在、彼女は『新たな試み』で、三たびトロントに恩返しをしたいと考えている。

「今年は、ここに暮らして来た証として、自分の『色』を残そうと考えたんです。その時に浮かんだのが、コツコツとためていた街の写真でした。そこに、自分のイラストやグラフィックを加えてみようと。出来上がった作品を見た時に『これが、自分がやりたかった事だ!』って確信しましたね。今後も、一人の日本人の目線で表現したトロントに、かかわって、紹介して行こうと思います」

インタビュー/畑山 信行
Hikaru
グラフィックデザイナー

大阪府箕面市生まれ。大学在学中、ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在。大学卒業後、英語学院、カタログ制作会社勤務を経て、再度ワーキングホリデーでトロントへ。日系の出版社に在籍後、デザイン会社『OH! GRAPHIC』を設立。

カナダ政府観光局やトロントにあるジョージブラウン、セネカなどのカレッジ、またナビスコカナダ、セレスティカなどの印刷物やWEBを作成。最近では中国語、韓国語のデザイン制作も行っている。また、97年2月より運営を始めたトロント情報サイト「トロントニアンクラブ」はnon-Profitで運営するローカルの個人サイトにも関わらず50万を超えるヒット数を数え、「地球の暮らし方」など多方面にも紹介されている。また無類のホッケー好きでもある。
(※Hikaruはインターネット上のハンドルネーム)

トロントニアンクラブ
Torontonian Club
トロント発の個人サイトとしては最大のアクセス数を誇る。BBS、クラシファイド、イベント情報の充実は特筆モノ。
http://torontonianclub.com
ハル・ミー
"Haru*Me.ca"
トロントの日常で見かける、何気ない風景に彼女のグラフィックを加えた暖かさを感じる作品集。
http://harume.ca


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