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城倉奈々
Nana Jokura
シンガー・ソングライター |
その思いを包み隠すことなく、真っ直ぐに歌い上げる。
その歌はまるで「魂」そのもの。ナナの曲は私たちに生きる事の尊さと、無償の愛とは何かを問い掛けてくれる。 |
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「初めて彼女の歌を聴きました。暖かくて、癒されました」(20代女性)
「和みの中にも、彼女の芯の強さを感じます」(30代男性)
「ボサノバっぽさも、フォークソングっぽさもある。でも歌の本質は、ソウルに近いと思います」(40代男性)
6月下旬にエグリントンの「J」で行なわれた城倉奈々のライブ。訪れた多くの観客からは、彼女への感謝の声が上がった。彼女の歌は全ての人に「無償の愛」を差しのべているように聴こえる。そして、その歌の背景は彼女自身の体験によるものだったのだと、ライブの合間に伺ったお話から程なく理解できた。
ナナは日本人の両親のもと、3人姉弟の長女としてトロントで生まれた。多くのミュージシャンが、音楽を始めるきっかけとして、『家族の影響』を挙げるのだが、彼女の場合は幼稚園での体験だったと話す。
「そうですね。みんなで合唱したり、楽器で遊んだりするうちに、音楽が自然と好きになっていました。最初は、パーカッションをただ叩くだけだったと思います。そのうち、ピアノやリコーダーに興味を持ち、8歳からはヴァイオリンを始めるようになりました」
大好きな音楽を本格的に学びたいと高校時代にはヴァイオリンやフルートの個人レッスンを受けた。やがてトロント・ユース・オーケストラのメンバーとなり、ヤング・アーティスト・パフォーマンス・アカデミーのロイヤル音楽学校に入学。卒業後は一年間、トロント大学の音楽専科にてマユミ・ザイラー氏のもとでヴァイオリンを学ぶ。
「その後は、奨学金を頂いてボストンのバークリー音楽大学で学びました。好きな事をやらせてくれた両親のサポートには、いつも感謝しています」
プロとして本格的に活動を始めたナナに大きな転機が訪れたのは今から2年前。母親を乳がんで失ったのだ。母親の入院中、「Nothing to Lose」という曲を制作する事で、彼女はその複雑な思いと向き合おうとした。結局、曲は母親が亡くなった後に完成したが、そこには母への感謝と愛する人を失う事への悲しみ、そして前向きに歩き始める彼女の決意が、静かなメロディと共に込められている。
「私は母がとても大好きでした。亡くなった事は今でも辛い。でも、辛いからと言って悲しんでいるばかりでは、何も始まらないのです。私は、母の発病と同じ時期に、音楽を仕事にしようと決めました。ですから、母のように病と闘う人や私のように支えてきた家族のために、歌う事でサポートするのが私に出来る事だと思って、アルバムを完成させました」
彼女のCDの売り上げの一部は、トロント市内のがん情報センター『Well
Spring』に寄付されている。ここでは、がん患者やその家族に対し、幅広い情報提供と不安を和らげる為のサポートが行なわれている。ナナは定期的に『Well Spring』や病院を訪れ、サポート活動を行なってきた。
「病院でライブを行なうのも、携わっているスタッフの方々に、乳がんについての認識やサポートのあり方を考えてもらいたいからなんです。実際に、演奏を聞いて下さった医師や看護婦の方々から『ありがとう』、『自分たちも力を尽くすように頑張る』という言葉を頂いたりします。演奏を通じて患者や家族の気持ちを分かってもらう事が、もっとこの病気に立ち向かおう、とする気持ちを作ってくれますから」
彼女にとって歌は、観客との『会話』。
「私が作った曲には、メロディを重視したものと、ストーリー性を重視したものがあります。例えば『愛』だったり『夢』だったりと、その曲によって心の中に沸き起こるフィーリングは違いますが、歌によって思いは伝わっているかなと…。逆に、私も観客のエナジーはいつも感じています。そのやりとりが出来る限り、私は歌い続けたいと思います」
来年、ナナは3年ぶりに日本を訪ねる予定だ。両親の故郷、そしてデビューライブを行なった思い出の場所で、彼女はミュージシャンとしての成長と新たな決意を歌い上げたいと考えている。
「実は、前回のライブを含めて日本へは3回しか行った事がありません。これまであまり縁がなかった日本ですが、これから歌を通して私の思いを伝える機会も増えるかもしれないし、私も、もっと日本の事を知っていけるんじゃないかと思います」
インタビュー/畑山 信行 |
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ナナ・ジョウクラ
城倉奈々、Nana Jokura
トロント生まれ。両親は日本人。
ロイヤル音楽学校、U of Tの専科を経て、アメリカ・ボストンにあるバークリー音楽大学に入学。作詞、ヴァイオリン、声楽やシンセサイザーを駆使しての音作りを学ぶ。卒業後は、録音機材を借りて自宅で作曲しながら、各地で定期的にライブを行なう。4年前、本格的にプロ活動を開始し、両親への感謝を込めて故郷・鳥取でデビューライブを開催した。現在は、最新のコンピュータを備えたスタジオ環境を持つ自らのプロダクション「Gacha-Gacha
Music」を軸に、歌手やテレビ・映画の作曲など幅広く活動する。尊敬するミュージシャンは、サラ・マクラクラン。 |
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Nothing to Lose
母への愛と感謝、悲しみを乗り越えようと言う強い思いが切々と込められ、聴く者を癒しと感動に導く。作品は全て彼女のオリジナル。 |
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A Story:Voice and Guitar Cover
「私(ナナ)にとって、ベストパートナー」と言う、ギタリストのケヴィン・ラリヴェルテと共に発表した2作目。スパニッシュギターをマスターしたケヴィンのテクニックと、ナナの透き通ったボーカルが見事にマッチした傑作。 |
ミュージックビデオの完成を記念して、パーティが行なわれます。
●Nana Jokura Video Release Party
9月26日(日)19:00〜
The Trane Studio
(964 Bathurst St.)
※その他、彼女に関するインフォメーションは下記へ http://www.nanajokura.com |
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