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城之内 ミサ
Missa Johnouchi
音楽家 |
| そよ風のような美しい音色を奏でたかと思うと、男性のようなダイナミックさを見せる神秘的な音楽家、城之内ミサ。イベント「Asian
Wind 2004」に出演するため、初めてトロントを訪れるという彼女の素顔を覗いた。 |
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「3年B組金八先生」、「抱きしめたい」など、数多くの人気テレビ番組や映画で劇中に流れる音楽(劇判)を担当し、「劇伴の女王」と呼ばれる城之内さん。その女王は、作曲・指揮・演奏など、現在では多くの肩書きを持つ、アジアを代表する音楽家だ。
―音楽の守備範囲が広いミサさんですが、一番好きな分野は何ですか?
「作曲ですね。演奏も指揮も好きですが、一番のベースは作曲。それから、演奏と指揮は枝葉のように分かれていく。作曲が一番大事なんです」
―オーケストラを自由に操る指揮よりも、作曲が好きなのですか?
「指揮に関しては、自由に操るというより、むしろ不安の方が先に募ります。自分の書いた譜面から、自分が想像した時と同じ感覚を奏者が感じ取ってくれるかがとても不安だからです。女性の指揮者である事を意識した事はないけれど、男性が持つカリスマ性や、年齢が行くにつれてでる、オーラみたいなものはないから、パッといって、パッと振っちゃう(笑)」
―今回の日加修好75周年イベントは「エイジアン・ウインド 2004」ですね。フランスに留学しながらも、アジアの音楽にこだわる理由は何ですか?
「最初にパリで演奏したとき、「ミサの作品にはバックボーンがあるね」といわれたんです。
フランス音楽に傾倒していた私は、フランス人になったつもりで曲を書いたの。でも、譜面を見ながら、この響きがエキゾチックで、凄く好きだ…と言われた。譜面から、なんとなく私の日常、日本人である事が出てくるんでしょうね。フランス人にはなれないんだなと思いました。日本人なのに西洋人になろうと背伸びをしたり、自分達の(日本の)音楽をないがしろにしていたのかもと思って。そんな考えをちょっと考え直してみようかなと思ったんです」
―コンサートに来てくださる方にメッセージをお願いします。
「アジアの音楽、日本の音楽をそのまま見せたいのならば、民族衣装を着て、太鼓を叩いた方がよっぽど伝わります。でも、私は西洋と東洋、二つの音楽が水彩画のようにうまく色合いがにじんでいる、その部分を音楽にしたい。だから、コンサートにいらっしゃる方は何の先入観も持たないで来て欲しいです。
それぞれの感じ方で聴いてくださった人が何かを感じ、その瞬間の心の風景と私の音楽がクロスする瞬間があれば…、と祈る気持ちで待っています。(このコンサートが)その方の心の思い出となるように。
トロントを訪れるのは初めてですが、季節の移り変わりが美しい街だと聞きました。特に秋の景色が。それに多民族社会なんですよね。素晴らしいと思います。お互いの文化を尊重しながら生活している方々の美しい心に出会えるのを楽しみにしています」
インタビュー/西尾 裕美 |
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城之内ミサ(Missa Johnouchi)
東邦音楽短期大学音楽学部作曲楽理学に在学中よりテレビドラマ、映画音楽の作・編曲など、プロとしての活動を始める。1990年、渡仏。フランス映画音楽界の大家ジャン・クロード・プティ氏に師事する。9月に発表したベストアルバム「華音(カノン)」が好評発表中。 |
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