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トロントの各界で活躍する著名人にインタビュー

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青木 正一
Shoichi Aoki
『FRUiTS』発行者、フォトグラファー
ヨーロッパやアメリカのファッションや流行を追いかけて、真似をしていた日本。しかし、初めて日本から発信できるファッションのスタイルが原宿から生まれた。

古着、手作り、オリジナル。これらの言葉はすべて『FRUiTS』という雑誌へと繋がる。世間の流行に囚われず、自分の着たい洋服、他の誰とも異なる『自分』をファッションで表現する事で自己主張する若者達の間で、今やバイブル的存在となっている雑誌『FRUiTS』の発行者であり、自らもカメラのファインダーを通してそのファッションと、日本の文化を見つめ続ける青木正一氏にお話を伺った。

―FRUiTSを創刊したきっかけとなったものは何ですか?
「元々、『STREET』という雑誌で世界のストリート・ファッションを紹介して来たけれど、FRUiTS創刊の1年ぐらい前から、東京のファッションが面白くなってきた。僕は、アパレルの提案しているファッションには興味がない。人々が実際に街で着ている洋服が、本当のファッションだと思うんです」

―FRUiTSには、『原宿フリースタイル』というコピーがついていますが、なぜ、原宿なのですか?
「原宿は特別。原宿からは新しいファッションが生まれてくる。渋谷からも生まれてくるけど、違ったジャンルのファッションだね。それ以外のストリートからはファッションは生まれてこないと思うんですよ」

―どういう基準で雑誌に載せる子(ファッション)を選ぶのですか?
「街を歩いているうちに目に留まったら…ですね。自分の感性で、誰を撮影するかを決めるから、言葉にするのは難しいね。月に100人ぐらいは撮ってるかな。何回も撮った子もいます。もちろん、違う着こなしをしてれば、の話だけど」

―写真を撮って欲しいと売り込まれることはありますか?
「それは殆どない。『フォトグラファーが誰を撮影するかを選ぶ』というルールを知っている子が殆どだね。たまに、撮って欲しそうにしてる子達も見かけるけど、声は掛けてこないよ」

―FRUiTSに載りたい場合はどこにいたらいいですか?
「僕達は、歩き回っているので、原宿あたりをウロウロしててください(笑)。オシャレして、ウロウロしてくれれば、声を掛けます」

―青木さんご本人はファッションに気を遣っていますか?
「僕は、あんまりファッションには構わないね。FRUiTSに出てくる子たちのようなレベルの着こなしをするには、かなりの時間をファッションに費やさなければいけないからね。単純に時間がない。着こなしが上手くなるには、かなりのテクニックがいる。うまい子は、1枚洋服を買うのにも、かなりの数の古着屋を回ってセレクトしてるからね」

―FRUiTSは90パーセントが写真で構成されていますね。
「うん、いわゆる雑誌とは違うね。ストリート・ファッションの作品集という形で、今を記録していければいいというコンセプトだからね」

―では、その作品を撮るなかで、印象に残った子はいますか?
「原宿のファッションの中心となった子達は、やっぱり印象深いね。ファッションというのは、一番最初にそれを開拓していく子やグループがいて、周りがそれを真似ていく、それの繰り返しなんだ。だから、最初に作り出した子には、中心としての自覚があるね」

―原宿のホコ天(歩行者天国)が無くなったことで、そういったグループの勢いに翳りは見えますか?
「ホコ天があった時のような、爆発的な盛り上がりは無くなったね。日本のファッションの発信源だった原宿のホコ天を乱暴な形で無くしてしまったのは残念ですね」

―12月に『NO KIMONO』のイベントで、トロントにお越しになりますね。見たい場所などはありますか?
「実は、あんまり良く知らないんだよね…(沈黙)…寒いんでしょ?(12月だと、雪が積もっているかもしれません、と言うと)寒いんだろうね。外に出られるかな…(笑)」

―寒くても出て来てください。来場者の皆さんは、青木さんのお越しを楽しみにしていますから。
「そうですね。(FRUiTSに載っているファッションは)ヨーロッパなどからのファッションをどう消化するかばかりに焦点が当たっている中で、その流行を全く無視して日本から生まれたファッションです。是非、多くの人に見てもらいたいですね」

インタビュー/西尾 裕美
青木 正一
Shoichi Aoki
ストリート・ファッションに焦点を当て、ロンドンを中心に活動し始めた80年代半ば、その個性的なファッションを紹介する雑誌が日本にはない事に不満を覚え、雑誌『STREET』を創刊。その後、原宿ファッションが歩行者天国と共に発展する中、97年『FRUiTS』を創刊する。


FRUiTS
発行者:青木 正一
おしゃれに敏感な若者を中心に人気の雑誌。優れた作品としてのストリートファッションを記録、紹介している。日本国内だけでなく、世界中に愛読者を持つ。毎月23日発行。

■青木氏が参加するイベント
NO KIMONO
日 時:12月4日(土)〜2005年1月3日(月)
場 所:Toronto Design Exchange
(234 Bay St.,Toronto Dominion Centre)
連絡先:info@nokimono.com

レクチャー&サイン会
日 時:12月5日(日)14:00-17:00
場 所:Edward Day Gallery(952 Queen St. W.)

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