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トロントの各界で活躍する著名人にインタビュー

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Guitar Wolf
ギターウルフ
ロックバンド
中途半端なロックは彼らの足元にひれ伏す。爆裂、爆音、本物『ロッケンロール』。革の上下に身を包んだ狼、ギターウルフがトロントで吼えた。

革ジャン、革パン、リーゼント。
絵に書いたようなR&Rスタイルでステージに現れた3匹の狼たちは、大爆音で叩きつけるようなパフォーマンスを繰り広げた。理屈抜きでテッペンまで突き抜けたロッケンロール。ギターをマシンガンに見立てて観客を撃ちまくり、吐き捨てるように歌うギターウルフことセイジ。名前が鋲打ちされたベルトと腕のタトゥを見せ付けながら客を煽る、ベースウルフことビリー。超速ドラムでハコ(ライブハウス)を揺るがすドラムウルフことトオル。入場制限が掛かるほど人で溢れ返った会場は、3人が登場すると即座に熱気に包まれた。そして、ノン・ストップで2時間が過ぎる。アンコールの声に答えて何度もステージに登場するメンバー。文句無しに、『爆裂、爆音、ジェットロック』の頂点に立つグループだということを証明した瞬間だった。

このライブ当日、私達はツアーマネージャーとしきりに連絡をとっていた。セッティング、音合わせのスケジュールが押し、待つこと3時間。会場内からマネージャーと共にビリーが現れる。「ギターウルフだ!」と囁くファン達に軽く声をかけながら、彼はタバコに火をつけた。談笑すること暫し、「寒いね。中に入って、楽屋でインタビューやろうか?」と再び会場内に消えていく。彼らの後をつけるように会場奥まで進み、小さな楽屋を覗く。その楽屋に「ガソリン(ビール)がない…」とつぶやきながら現れたのはセイジ。迫力満点のステージ上でのロッカー・セイジと比べると、ソフトな印象を受ける。その横にはビリー。手にしたグラスは明らかに1杯目ではない。(実際、バーカウンターと楽屋の間を何度も往復する姿を目撃する)そして楽屋のドアの真正面に座ったトオルは、あの激しいドラムからは想像できないほど優しい笑顔で、取材陣を迎え入れてくれた。

今回は、アルバム『LOVEROCK』ツアー、そして『Canadian Music Week 2005』に参加するためトロントを訪れたギターウルフ。前日にはモントリオールでライブをこなした彼ら。明日はオハイオ州クリーブランド、翌日はデトロイト、その後はシカゴとハードスケジュールだ。「サラリーマンみたいなモンでね」と語るビリー(以下B)。「昨日は朝8時まで飲んじゃったよ」というセイジ(以下S)に、「あれから? あそこでずっとやってたんだ?」と驚く、トオル(以下T)。インタビューというと、真面目に音楽観を語ってくれるアーティストが多いなか、彼らは至ってレイドバック。冗談を飛ばしながら質問に答えてくれた。

―セイジさんはサングラスを絶対に外さないということですが…。
S「もちろん」
T「顔を洗う時もかけたまま…(笑)」

―生まれたときからサングラスをしていたという噂については?
S「そうですね」
T「成長に合わせてサングラスも成長していったの(爆笑)」

―ライブではいつも革の上下ですね。
B「たまに、スーツで…」
T「いや、タキシードでやるよ」

―新幹線とかラーメンとか、ロックには似つかわしくないような曲のタイトルはどうしてですか?
S「ロックにはならないような言葉を使って、『俺じゃないと出来ないだろう』っていう大挑戦をしているからです」

―デビューした当時は、演奏が下手だと言われていましたが反論は?
B「それは本当! 今でも下手」
S「練習はライブの前日ぐらいにするかな(笑)」

―ツアー終了後の予定は? 
S「ひょっとしたら、また映画があるかも。今度はね、『ワイルドゼロ、タイムトリップ篇』。江戸城の狼(笑)。適当に監督に言ったらそれやろうってことになって…。時空間をさまよって過去の地球を助けるんだけどさ…(我慢できずに吹き出すメンバー)」

夢はハリウッド女優と結婚する事と語り、トロントの若い日本人男性に「金髪のお姉ちゃんと付き合え!男の夢をまっとうしろ」というメッセージを残してくれたセイジ。飲み続けるビリー。冗談を連発するトオル。爆笑トークと爆音ライブ。本当の彼らの魅力はどちらが欠けても表すことはできない。ライブを体験し、その二面性を垣間見た者だけが知ることが出来る、絶品なるカッコ良さなのだ。

インタビュー/西尾 裕美
ギターウルフ・セイジ(写真中央)、ベースウルフ・ビリー(同左)、ドラムウルフ・トオル(同右)からなるロックバンド。1987年結成。91年ドラムにトオルを迎え、現在のメンバーとなる。97年、全米ツアー(34カ所)を敢行。テキサスの巨大イベント『SXSW 1997』のマタドールナイトにも出演し、ローリングストーン誌のページを飾る。同年、Ki/oon Recordsに移籍し、メジャー1stアルバム『狼惑星』をリリース。その後、2ndアルバム、3rdアルバムを立て続けにリリースし、02年には2年ぶりとなるメジャー4thアルバム『UFOロマンティクス』を発売。ツアーはどこへいっても完売の人気振りを誇る。また、04年6月にはギターウルフを敬愛する世界各地のバンドによるトリビュートアルバム『I Love Guitar Wolf very much』がリリースされ話題となる。最新作は昨年7月にリリースされたメジャー第5弾アルバム『LOVEROCK』。
■オフィシャルサイト
www.guitarwolf.net
 
Information
5th full album『LOVEROCK』
キューン レコード CD 2913円(税抜)
約2年5ヶ月ぶりの新作。ギターウルフが満を持して放電する超ジェット級の17曲が収録されている。もちろん、あのタイトルセンスも健在。最強無敵のロッケンロール、これは聞くべし。
R'N'R Jet Movie『WILD ZERO』
監督:竹内鉄郎 出演:Guitar Wolf ほか
(1999年公開・98分・日本語・VHS/DVD)
MTV界の奇才・竹内鉄郎の初監督作品。何故か全編タイ・ロケを敢行。ゾンビが支配する町で、人質となった少年を救うロックバンドの死闘を描く。B級映画好きにはお薦めの一本。音楽には、主演のギターウルフをはじめ、国内外のガレージバンドが総結集している。
※カナダ国内からは
www.amazon.ca
等で 購入可能。

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