bits lounge
トロントの各界で活躍する著名人にインタビュー

ホームへ > インタビュートップへ > Zoobombs/ズボンズ
BACK NEXT
Zoobombs
ズボンズ
ロックバンド
爽快なグルーヴとダンサブルなリズム。泣く子も踊るファンキーなロックサウンドを生み出すメイド・イン・ジャパンの爆弾『ズボンズ』が、カナダで大爆発した。

その圧倒的なライブ・パフォーマンスに1500人の観衆が酔いしれた…。
これは、先に行われたカナディアン・ミュージック・ウィークにて、3夜連続ライブを敢行した際に、詰め掛けた観衆の総計だ。そして、イベント参加バンドの採点、ランク付けを行った音楽サイト『チャートアタック』では、総出演バンド128組中2位(95点)という高い評価を叩き出した。
その、日本発の爆弾バンドが『ズボンズ』だ。今回は、リーダーとしてバンドの指揮を執り、ボーカル・ギターとして観客を揺らす、ドン松尾氏にお話を伺った。

―以前とは一味違う、新生ズボンズを今回は見せてくれましたが…。
「今、色んな変化がバンドと僕の人生の両方に、同時に起こっているんです。バンドでは、メンバーにピロ(パーカッション)とポッキー(ドラム)が新しく入り、やりたくてもなかなか現実化出来なかったやり方が出来るようになったっていうのがありますね」

―ご自身にとって音楽とは何ですか?
「音楽を演奏するってことは、僕にとってはスペシャルな体験、そして、それを目にしている人たちにとってもやはりそうであって欲しい。
音楽はスピーカーから出てきて、どっかに消えていくものじゃないですか。物質的なものではなく、録音してなかった場合は何が残るって、何にも残らない。でも記憶の中にだけは残るんですよね。具体的なものではなくて、ただの印象に過ぎないけれど、それが物凄く素晴らしいものになり得る。僕はそんな経験をしてきたから今も音楽を続けているのであるし、僕らもそういう風にやりたいなって思ってます」

―ではライブとは?
「その時々で起こりうる何かの追求ですね。ハプニングがあればその状況を、どうにかして面白いものに変えていきたい。音楽は自分達の中から生まれるものだけど、いつ、何が起きるかは自分達にも分からない。自分達のボキャブラリーの範囲に収まらないこともありますね。これまで全く試したことのないフレーズや、リズムをやり始めることもあるし…。
ライブでは、どうやったら面白い方向に持っていけるかを、演奏しながらクリエイトしていく。だから、ステージにいる間は(決まった)曲をやろうとしているけど、その後、何がどうなっていくかは、誰にも分からない。とにかく自由にやるわけですね。それが一番の目的のような気がします」

―即興性ということですね? 即興といえばジャズに代表されますが…。
「僕らは普通のロック・ミュージシャンというよりは、むしろ、ジャズのミュージシャンに近いと思います。ただジャズと違うところは、僕らはバンドで音楽をやっていて、一人一人のプレイというよりも全体のサウンド、自分達が作り出している全体のサウンドに対して、ものすごく意識的ですね」

―練習が厳しいと伺ったことがありますが?
「昔は…(笑)。僕がこういう事をやりたいというのがあって、それをバンドに叩き込んでいたんですよ。でもそれは、自分の求めうる限りでの「完璧」なんです。
今はむしろ、自分が思う限りの最高のショーってのは、あくまでここに(と、自分の頭を指差す)出来ている程度のもので、皆が潜在的に持っている力を全部、上手いこと束ねることが出来たら、明らかに僕の想像以上の何かが生まれる可能性があると思っています。つまり、みんなの力が必要なんです」

―これからの展望を聞かせてください。
「子供が出来たことで、ここ2〜3年は海外に出られなかったのですが、これから海外に向けた活動をしていくことに惹かれているのは事実ですね。一方で、いくら海外で評価が高くても、日本で評価が低いというのは、凄く足元がもろい存在のような気がするんですよね。やっぱり僕らは日本人で、そのことは常に忘れていないですから…」

演奏を始めると、想像を絶する程のテンションの高さで突っ走り、ファンを熱狂させるズボンズ。
即興を楽しむ冒険心と共に、落ち着いた目で自らが紡ぎ出す音を常に探るという、音楽への真摯な姿勢が詰まった爆弾は、これからも日本の、そして世界の各地で爆発し続ける。一度、その目撃者になってみてはどうだろうか。

インタビュー/西尾 裕美
Zoobombs
94年9月結成。メンバーはドン松尾(ボーカル・ギター)、ムーストップ(ベース)、マッタ(キーボード)、ポッキー(ドラム)、ピロ(パーカッション)。日本だけでなくオーストラリアでもアルバムをリリースし、世界を股にかけて活躍中。現在は、東京を中心にライブを数多く行う。
オフィシャル・サイト:
http://www.five-d.co.jp/zoobombs/
 
Information
『LET IT BOMB』
$22.99(Amazon.ca価格)
ズボンズを知りたいならこれがお薦め! 99年にリリースされたズボンズの最高傑作。昨年リリースされた新アルバム「New San Francisco」が早く聞きたいのはヤマヤマだが、まずはカナダ国内からでも手に入るこのアルバムでテンションをあげよう。
 
 

E-mail: webinfo@bitslounge.com | Copyright (C) Bits Box. All Rights Reserved.