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Ikkoku Dou
いっこく堂
ボイス・イリュージョニスト |
| 不可能を可能にしたスーパー腹話術師いっこく堂。
しかし、それは偶然ではない。信じ続けること、そしてたゆまぬ努力の賜物だった。 |
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あれは大学生の頃、テレビの画面に人形を左右の手に持った男性が現れ、おもむろに腹話術を始めた。
それは、昔どこかで見た腹話術とは全く違うスーパー腹話術。2体の人形はそれぞれのキャラクターを持ち、まるで生きているかのよう。そして人の良さそうなその男性は、強烈にまくし立てる人形達の間に挟まれて困惑顔。男性の唇は全く動かないが、彼が全ての声を出しているということは分かっている。それでも、舞台袖で違う人物がアテレコをしているのではないかと疑ってしまうほどの完璧さ。何となく付けていただけのテレビに、思わず見入った。それが私と『いっこく堂』との初めての出会いだった。
実は『いっこく堂』というのは、腹話術で使われる人形達も含めた、いわば劇団の名称だ。現在では30名(体)以上のメンバーを抱える大所帯。そのいっこく堂が『ボイス・イリュージョン・ツアー』の一環としてトロントを訪れると聞き、早速日本へ電話をかける。
「もしもし、いっこくさんをお願いします」
電話をかけた先はマネージャー氏の携帯電話だ。そして…
「もしも〜し。いっこく堂です」
電話口から柔らかい声が聞こえてきた。早速、初めて彼を見た時から疑問に思っていたことを聞いてみる。
「腹話術の魅力ですか? 僕は人形がないと人並みにしゃべれないんですよ…。だから、人形があってやっと一人前になれるんです」
いっこく氏は、19歳の時俳優を志望して故郷沖縄から上京した。劇団民藝に入団したが、役に恵まれず伸び悩む。そしてある日、当時座長だった米倉斉加年(まさかね)氏の後押しもあり、1人で芸の道を探ることになった。そんな時、ふと中学生の時にテレビで見た、交通安全の番組を思い出したという。番組内で婦警さんは、手にした腹話術人形と共に交通安全を呼びかけていた。それから、図書館で借りてきた『誰にでもできる腹話術』という本を見ながらの独学が始まった。
「本気でやめようと思ったことはありませんが、小さな挫折の連続であることは確かでした。まず、『これから腹話術師をめざします』と周りの人々に言ったとき、9割方、笑われました。当時在籍していた劇団民藝の大先輩にも『腹話術なんてとうの昔に終わった芸なんだ。今更そんな芸をやって何になる!』とまで言われました。
でも、逆にそれがチャンスだとも感じていました。つまり、腹話術は誰もが知っている芸であることは間違いないわけです。だからこそ、今までにないものを作り上げることが出来れば世間に受け入れられるんじゃないかと…。周りの人の冷ややかな目に負けたくないという気持ちの方が強かった」
そしていっこく氏は、腹話術では不可能だといわれていた『マ・パ・バ行』の破裂音も練習によって克服。今ではボイス・イリュージョニストとして世界を股にかけ、日本語だけでなく英語や中国語でも会場を沸かしている。
「カナダ公演では、2つぐらい英語の演目をやろうと思っています。上海公演では15分だけ中国語でやりましたが字幕があったから助かった。カナダでは字幕は出してもらえるんですか?必要なんですが…字幕…(笑)」
謙遜するいっこく氏だが、英語の発音は既に訪問済みのLAの観衆のお墨付きだ。今回カナダを訪れるキャラクターについて聞いてみた。
「海外公演には人形達はトランクに入れて連れていきます。でも、持てる数に制限ありますよね、トランク…。私物もありますし。う〜ん。その中で、やはり外せないのが、いっこく堂の長老『師匠』、そして口うるさい鳥の『サトル』、いつもマイペースの『ジョージ』。この3人は行きます」
これから挑戦したいことは本当の意味での「バラエティショー」だと語るいっこく氏。しかし、その姿勢は自然体だ。「それにはかなりの出費が必要となりますね。まあ、そういうことは無理をしてまでやる事ではないと思います。何かのきっかけ、縁があって初めて動きだすことかな…」
また、自分の生活に余裕ができたら、自腹で日本全国・世界の色々な国々を廻って、誰か一人だけでもいいから、元気付けられるような活動ができたら「腹話術を選んでよかったなぁ」と思えるかも知れませんと言う氏はとにかく真面目で熱心。トロント公演でも練習を積重ねることで達成した一流の芸を見せてくれるだろう。ボイス・イリュージョン2005、乞うご期待!!
インタビュー/西尾 裕美 |
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| 本名は五城一石。63年5月27日生。沖縄県出身。86年、劇団民藝に入団。舞台俳優として活動開始するが、92年に休団し、独学で腹話術を始める。98年、ニッポン放送「高田文夫プロデュース・OWARAIゴールドラッシュ2」で優勝、一躍有名となる。99年より「ボイスイリュージョンツアー」を開始。米、中国などで好評を得る。 |
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■日 時
5月19日(木)
開場19時、開演19時30分
■ 場 所
Sheraton Parkway Toronto
North Hotel & Suite
600 Highway 7 E., Richmond Hill
■ 入場料:大人US$30、子供US$10
■チケット予約:1-847-650-9841
■ http://www.ikkokudou.com |
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