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トロントの各界で活躍する著名人にインタビュー

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Canadian Brass
カナディアン・ブラス
金管ブラス・アンサンブル
音楽、情熱、喜び。そんな言葉がぴったりな金管アンサンブル、カナディアン・ブラス。世界中を縦横無尽に駆け巡り、超絶の技巧を聴かせる5人のエンターテイナー達。

来る9月16日(金)から18日(日)の3日間、トロントが世界に誇るドーム式球場ロジャースセンター(元スカイドーム)で、MLB「トロント・ブルージェイズ対ニューヨーク・ヤンキース戦」が行われる。我らがトロント・ブルージェイズと、今大活躍中のヤンキース・松井秀喜選手のどちらを応援しようか、トロントの野球ファンにとっては選択を迫られる3連戦だ。そしてその後は、あのイチロー(シアトル・マリナーズ)も4連戦のためにやってくる。この、夢のような一週間は通称『ジャパニーズ・ナイト』と呼ばれ、初日の16日には『ヤマハ・ジャパニーズ・ドリーム・オーディション』で選び抜かれたシンガーによる国歌斉唱が行われるという、スペシャルイベントが企画されている。

その厳しいオーディションを勝ち抜いたシンガーをサポートするのが、グラミー賞受賞経験もある実力派『カナディアン・ブラス』。今回は、世界中を駆け回る多忙な彼らがトロントでレコーディングをしていると聞き、早速、最新設備を誇るそのスタジオへお邪魔した。


カナダ、オンタリオ州ハミルトン・フィルハーモニー・オーケストラ金管部門の5人の首席奏者たちがカナディアン・ブラスを結成したのは1970年のこと。

「ジーン(トロンボーン担当)がプロでやりたいって言い出したんだ。当時は金管アンサンブルのプロ・グループはいなかった。でも、結成に当たっての不安は無かったよ。誰もやったことのないモノへ挑戦したいっていう気持ちもあったし、僕達の音楽を聞きたいっていうファンがいたからね。ただ、一番の問題はその音楽だったんだ。金管アンサンブルのための譜面がほとんど無かったんだよ」

当時のクラシック音楽は、オーケストラタイプの合奏、もしくは弦楽器のアンサンブルのために作曲されることが多かったという。そのため結成当初のメンバー5人は、パッヘルベルのカノンやバッハのG線上のアリアなど、主に弦楽器アンサンブルによって演奏されていたクラシック曲を中心に、ジャズ、そしてビートルズのカバーに至るまで様々なジャンルの曲を『カナディアン・ブラス風』にアレンジし始める。
「弦楽アンサンブルには200年以上もの歴史があるんだ。でも僕達、金管アンサンブルの歴史はほとんど無い。だから僕達は一から築きあげなけなきゃいけなかった」


そんなメンバー全員の努力が実り、カナディアン・ブラスは、高度な技術はもちろんのこと、その音楽性の高さ、そしてコンサート中のユニークな演出で多くの観客を魅了。やがて、コンサートで訪れた国々を始め、世界中から賞賛の声を受けるようになる。

そして、あっという間に34年が経った。その長いキャリアのうちでは度重なるメンバーチェンジを経験するが、『ブラス』としての卓抜したテクニックは変わることが無かった。リリースしたCDは50枚を超える、名実ともにブラス・アンサンブル界をリードする名門クインテットだ。

「この34年間、コンサートツアーで世界中を周らせてもらったよ。カナダ国内はもとより、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア…。もちろんアジアもね。日本は特に良かったね。北海道にも行ったし、福岡にも行ったよ。もしかしたら、普通の日本人より日本国内を旅行したんじゃないかな」


新しいCDのレコーディングの合間に行われたこのインタビューの翌日は、コンサートのためにアメリカ・ネバダ州に飛ぶという彼ら。そんな忙しいスケジュールの中でも、ジャパニーズナイトでの国歌演奏の話を聞いた時は、二つ返事でOKしたという。

「もちろん、すぐに承諾したさ。スタジアムでの演奏は大好きだからね。最初に僕達が聞いたのは、野球選手に会えるの?って質問だったけど(笑)。それに、シンガーはオーディションで選ばれる実力派って言うじゃないか。楽しみだね。でも僕達のほうが、経験を積んでるだろうからしっかりとサポートするよ」
そう答えると、メンバーは好奇心に溢れた子どものような笑顔を見せた。

スタジオ内から響く、重厚な低音と朗々と伸びやかな高音。アンサンブルとは思えないほど広がりがあり、5つの音が絶妙にブレンドされたその演奏は、鮮やかで晴れ晴れとした感覚を聴く者の心に呼び起こす。9月16日、ロジャースセンターを満員に埋め尽くす観衆は、確かな技術に裏打ちされた多彩な表現力、そしてそこに息づく音楽への情熱を体験するだろう。




インタビュー/西尾 裕美

Canadian Brass
1970年結成。現在のメンバーはチャック・デイレンバック(チューバ)、ジーン・ワッツ(トロンボーン)、ステュワート・ラーフトン(トランペット)、チャールズ・ラザラス(トランペット)、ベルンハルト・スカリー(ホルン)。最高の金管アンサンブルとうたわれるグループ。
サイト:http://wwww.canbrass.com
Information

■【Canadian Brass コンサート】
Ottawa Chamber Music Festival
日時:8月5日(金) 20時〜
場所:Dominion Chalmers United Church, Ottawa
サイト:http://www.chamberfest.com

■Japanese Dream Audition 国歌斉唱
日時:9月16日(金) 19時〜
場所:Rogers Centre(MLB公式戦)
サイト:http://www.j-dreams.net
 

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