昨年11月、メトロ・トロント・コンベンション・センターにて、恒例の『トロント・ミス中国コンテスト』が行われた。今年の最終選抜に残った中華美女は12名。審査員とオーガナイザーが100名を超える応募者の全員と会い、インタビューを通過した美女がずらりと並んだ。このコンテストはニューヨーク、バンクーバーなどをはじめ、世界各地の中華系コミュニティで行われており、各地方大会で選ばれた代表がミス中国全国大会(今年は香港で開催)に結集する。中国本土や香港で活躍する女優、TVパーソナリティを幾人も輩出している大イベントだ。
今回は、この『トロント・ミス中国コンテスト』優勝者シェリー・チェンさんと、コンテスト2位に入賞したほか、ミス・フォトジェニックなど多くの賞を合わせて受賞したベリンダ・ヤンさんにお話を伺った。
お二人との待ち合わせは、トロント北部、リッチモンドヒルにあるフェアチャイルドテレビ・トロント支局のスタジオ。フェアチャイルドテレビは、全世界にネットワークを持つ中華系テレビ放送網だ。旧正月特別番組用と一目でわかる煌びやかなセットが作られたメインスタジオで待つことしばし、シェリーさんとべリンダさんが姿を見せた。シェリーさんは繊細で華奢なルックスに、大きな目が印象的な可愛らしい雰囲気の女性、ベリンダさんはすらりと背が高く、爽やかでエネルギッシュな印象を与える女性だ。
シェリーさん(以下S)「(コンテストには)よい経験になると思ったから出場しました。両親や友達も応援してくれたし…。今、両親は中国にいるので、電話で話したら『もし、出たいんだったら心配することはないよ。出なさい』って、言ってくれました」
インタビュアー(以下I)「一人暮らしでは心細くなることもありますよね」
S「はい。初めてトロントに来た時は、一人だったこともあるけど、言葉(英語)が分からないからすごく大変だった。時間が経つにつれて慣れてはいったけど…」
ベリンダさん(以下B)「私も初めて(トロントに)来た時は言葉が分からなくて…。中国に帰りたいと思いました。でも、私の場合は家族が一緒にいたからやってこれたかな。あ、寒さだけはやっぱりダメ。(シェリーさんを指差して)彼女は北部の出身だからいいかもしれないけど(笑)、私は南の方の出身。中国って大きいから、場所によって気候が大幅に異なるんです」
S「そうね。私は寒さには比較的強いかも(笑)」
I「ベリンダさんはどうしてコンテストに出場しようと思ったのですか」
B「私は学校に行く傍ら、アルバイトでモデルもしていたんです。でも、まだ若くていろんなことが出来るうちに、何か別のことにも挑戦してみたかった。実際出場してみて、このコンテストをビューティコンテストだと思ったことはなかったです。出場者みんなで宣材用の写真を撮ったり、色々出来て楽しかったことばかり」
S「コンテスト出場者は皆、素敵な子ばかりでしたよ。私は、勝ち負けを考えるより、自分の最善を尽くして、あとは審査員に任せようって…」
B「その通り。出場者の女の子たちは本当にフレンドリーだったし、今年はマンダリンを話す子が多かったから、仲良くなるのに時間はかからなかった。個人的に他の出場者を敵だと思ったことはなかったですよ。賞についても、もし、何かがもらえたらボーナスだなって思っていました」
I「ところで、もうすぐ旧正月ですがお祝いはしますか?」
S「旧正月は、中国ではもちろん大きなイベントなんだけど、ここトロントではそんなに…。だから、トロントに来てからずっとお祝いというお祝いはしてなかったんだけど(笑)。友達と食事に行ったりするぐらいかな」
B「私は家族がこっちにいるから毎年お祝いしてます。でも、今年はちょっと特別。ここフェアチャイルドテレビで特別番組を収録するし」
I「何千人もの視聴者がいるテレビの番組に出演するんですね。テレビ出演は将来の夢に繋がりそうですか」
S「そうですね。将来については、まだはっきりと決まってはいないけど、出来れば、TVパーソナリティになりたいと思ってます」
B「私はずっとモデルになりたいと思っていたけれど、コンテストに出場してからちょっと変わりました。一番の要因は、フェアチャイルドで小さな番組(What's
On)を持たせてもらって、すごく勉強になってること。とっても面白い。だから、今の夢はTVのホストかな」
I「最後に、このインタビューは日本語の雑誌に掲載されますが、日本についてはどんな印象を持ってますか?」
S「日本は身近に感じる国ですね。日本人の友達もいます」
B「私は日本人や日本語を話す直接の友達はいないな…。でも、日本の文化には魅力を感じますね。歌手のグエン・ステファニーも日本のファッションが大好きでしょ? 日本はいつかは訪れてみたい国。あ、寿司は大好きです(笑)。食べ物の中で一番好き!」
I「過去のコンテスト入賞者の皆さんは世界を股に掛けて活躍なさっているので、プライベートでなくても日本へ行くお仕事がきっとありますよ。本日はありがとうございました」。
〈インタビュー/西尾 裕美〉
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