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Cousin
カズン
ミュージシャン
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言葉にならない
この想いを伝えよう
ポップの王道をいく優しいメロディと
溶け合うようなハーモニー |
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サッポロビール『冬物語』のコマーシャルソング「冬のファンタジー」や「あなたに会えてよかった」などで知られるポップデュオ『カズン』。その美しいハーモニーは老若男女を問わず受け入れられている。今回は、日系文化会館にてカナダ初ライブを行ったお二人にお話を伺った。
bits (以下B)「今回カナダへお越しになったきっかけは?」
漆戸啓(以下H)「2年前の夏、広島でのコンサートで被爆2世の映像作家、田中勝さんと知り合ったんです。それから彼の映像作品との音楽とのコラボレーションを行ないました。同時期に、ドキュメンタリー映画(注1)の制作のために広島へ取材に来ていた、トロントの日本語放送局の中村さんと出会って、今回、中村さんのいらっしゃるトロントで田中さんが展覧会(注2)を行うということで一緒に来たんです」
B「お二人は、平和活動も熱心に行っていらっしゃいますね」
H「平和と言っても漠然としていて、どこからが平和についてなのかというのは分からないんだけど、01年に僕達の『ひまわり』という曲を国連ボランティア国際年の日本のサポートソングとして選んでいただいて、それ以降、チャリティなどのイベントに呼んでいただく機会が増えましたね」
B「アフガニスタンにも直接、難民救済の募金を届けに行かれましたが…」
H「はい、アフガニスタンの難民キャンプへ行って、平和に対しての意識が変わりましたね。現地に足を運ぶことで、平和って戦争をちゃんと学ばないと分からないんだなと思いました。でも、それは大げさなことじゃなくて、目の前にいる人と話すことがもう、平和につながる瞬間だと感じました。音楽的にも、自分の意識がすごく変わってしまって明るい曲が作れなくなるかもと思ったりしましたが、どうして音楽作るのかとか、何で人に元気になってもらいたいのかということが、逆にシンプルになった気がします」
B「音楽を始められたきっかけは何ですか?」
H「いとこ同士なので小さい頃は、祖母のところによく集まっていました。そこで、子ども達は大人達に見せるための出し物というか、劇をしたり、歌を歌ったりしてたんです。祖母はよく、みんなでグループを組んでデビューすればいいのに…って言ってましたね。それがきっかけでというわけじゃないんですけど、昔みたいにみんなでなかなか集まれなくなってしまった時に、僕と彼女が、都内の同じボーカルレッスンに通ってたことが分かって、そこで再会して話をするうちに…ですね」
古賀いずみ(以下I)「私はその頃、バーなどでライブをやっていたので、そこにピアノを2つ並べて、『いとこーず』っていう名前で。そのうち、まあ、『カズン』にしようってことになって…。声がすごく似てたんですよね」
H「そう、自分達では気づかなかったんですけど、観ている人が『なんかすごく声が融けるね』って。やっぱり、いとこ同士だから『似てる成分』が入ってるみたいで…。だから、もとをただせば、いとこの集まりです」
B「70万枚の売り上げを記録して、大ヒットとなった『冬のファンタジー』はどのように生まれたのですか?」
I「ビールのCM曲のプレゼンテーションがあってそこに(作品を)出したんです。私は『冬のファンタジー』のデモテープを聴いた時に、『わぁ』って、鳥肌が立つぐらいだったんですけど、しばらくは音沙汰がなかった」
H「うん、それで聞いてみたら、最終選考に残ってるらしいよって…」
I「あの曲はカズンとしての3枚目のシングルですが、出した当時は、私達のことを誰も知らなかった。でも、コマーシャルが集中的にオンエアされていたんで、自分達では『え?』という感じでヒットしていったんです」
B「生活に変化はありましたか?」
I「とにかく忙しかったね」
H「自分達のなかではそんなに変わらなかったね。ただ忙しくて…変わってないって思ってても、何かが変わってたかもね。人って、知らず知らずのうちに変わるもんじゃないですか?」
I「コンサートが終わってから、真夜中にテレビの収録に行ったり…。電車に乗ると、『あ〜』って言われるから電車に乗れなくなった」
H「僕は長いこと電車に乗らなかったから、切符の買い方が分からなくなっちゃった(笑)」
B「お二人はデュオとして長いキャリアをお持ちですが、音楽の魅力をどのように感じてらっしゃいますか?」
H「例えば、語学を学ぶ理由って、その言葉を話す人とコミュニケーションをとりたいからじゃないですか? それってすごく音楽と似ていて、音楽も人とのコミュニケーションツールで、音楽を通してのコミュニケーションの可能性をすごく感じてます。だからこそやめられないというか、自分の思っていることを伝えるためにはどうするか。話してわかる人には話す。でも、想いが言葉にならない、言葉にしきれない時は音楽を作る。そういう意味では、音楽って、まあ、普通ですけど、すごく大事なものです」
I「音楽は国境も越えるし、年代も超える。だから、やめられません」
H「アフガニスタンで出会った難民の人たちって、音楽を禁止された生活だったので、音楽に飢えてたんです」
I「そう、私たちが歌い出したら、彼らも次々と歌いだして、喉自慢大会みたいになっちゃった」
H「彼らは、国境の向こうでは歌うことを禁止されていた人たち。だから、音楽があるってことは幸せなことだと思います」
注1:中村監督の「No More Hiroshima, No More Nagasaki」は、後日「OMNI」テレビで放送予定。
注2:展覧会は6月9日まで日系文化会館で開催中。
〈インタビュー/西尾 裕美〉
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カズン
漆戸啓(うるしどひろし)と古賀いずみによる、いとこ同士のポップスデュオ。1992年デュオを結成、「いとこーず」名義でライブ活動開始。95年、シングル『愛なんて信じない』でカズンとしてデビュー。同年に発表したシングル『冬のファンタジー』は、サッポロビールの「冬物語」シリーズのCMソングとして70万枚以上の売上げを記録した。http://home.att.ne.jp/apple/cousin/ |
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