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Stacey
Shiori Minagawa
ステイシー・シオリ・ミナガワ
バレエ・ダンサー |
劇場を包む華やかな空気と熱気、
その体験はきっと掛替えのないものに… |
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ミュージカル、オーケストラ、オペラ、そしてバレエ…。トロントの長い冬を楽しく過ごすために欠かせないイベントの数々だ。料金的には日本よりも敷居が低いが、その技術は世界的に見ても非常に高い。せっかくカナダにいるのだから、劇場の生の臨場感は一度体験しておきたい。その時、その場でしか表現できないダンサー達の一瞬の輝き、そして彼らから伝わってくる熱気は、忘れられない感動を約束してくれるだろう。そこで今回は、現在08年シーズンの真っ只中のカナダ国立バレエ団から、カリフォルニア生まれの日本人ソリスト、ステイシー・シオリ・ミナガワさんにお話を伺った。
―ステイシーさんのご両親はお二人とも日本人なんですね。
「そうです。だから、日本語もこうして話せますよ(笑)」
―バレエをはじめたきっかけは何ですか?
「姉がやっていて、私も踊りたいと言ってやらせてもらいました。私の母はバレエ・ファンで、小さい頃からよく舞台を観に連れて行ってくれました。だから好きになったのもありますね。姉は、今はもうバレエは辞めてしまって日本に住んでいます。日本で英語を教えていますよ」
―お姉さんが辞めてもステイシーさんはバレエを続けたんですね。
「本当に好きだったんですね。姉が辞めても私は続けたいって思いました。私が10才の時に日本に引っ越したんですが、日本でもバレエを続けたいと思ってバレエ学校に入れてもらいました。でも、日本のバレエ学校はシリアスなんですよね、みんな。週に4回は練習に行かなければいけない。そのため、私もちょっとシリアスになって、14才でプロになりたいと考え始めました」
―バレエ・ダンサーは、なろうと思ってもなかなかプロになるのは難しいと思いますが…。
「そうですね。やっぱりタイミング。あと、運ですね。私は結構ラッキーで、良い先生に巡り合ったこともありますね。カナダに来たのも、サンフランシスコ・バレエ学校の先生が勧めてくださったんです。10年前、サンフランシスコ・バレエ団はコンテンポラリーな作品を多く上演していたんですが、私はクラシカル・バレエの方に向いてたから、バレエ学校の先生からこちらを紹介されて、オーディションを受けて…という形でここまできました(笑)」
―子どものころに目標としたバレエ・ダンサーはどなたですか?「日本人だったら草刈民代さんですね。私が日本でバレエ学校(橘バレエ学校、草刈さんが所属している牧阿佐美バレエ団の系列校)に入っていたころから踊っていらして、素敵だなと思っていました」
―プロのバレエ・ダンサーになると決めた後、一番大変だった時期はいつごろでしたか?
「16から18才くらいの時ですかね。いろいろ別の方に行きたいかな…でも、バレエが好きだからバレエで…って悩みました。この世界は結構厳しい世界で、バレエ団に入るのは難しいんですよ。希望すれば誰でも入れるという訳じゃないですから。だから、本当に好きじゃないと無理ですね。見ていると綺麗ですけど、タフな仕事ですし。精神的に強い人間じゃないとやっていけない。いろいろ、ありますよ(笑)。でも、精神的に強ければ頑張れる」―これから踊ってみたい演目はありますか?
「ありますよ! 古典の主役をやりたいですね。特にジゼル。前回、『眠りの森の美女』のオーロラ姫を踊ったんですけど、すごく楽しかった。大変でしたけど…」
―ステイシーさんから見た、カナダ国立バレエ団の特長はどこでしょうか?
「そうですね。カナダ国立バレエ団は、10年くらい前にはドン・キホーテとかくるみ割り人形などのクラシカル・バレエを多く上演することで有名だったんですよ。でも、最近では違う振り付けをしたり、少しモダンなバレエに挑戦してきていて、すごく、いいミックスになってきてると思います。踊っていても、クラシックとモダンの両方が体験できるからすごく楽しいです」
―次の舞台も比較的新しい振り付けの作品ですね。
「はい、『An Italian Straw Hat』は、比較的新しい三幕物です。面白い作品ですよ。衣装はブラック&ホワイトで可愛らしいし、舞台もモノトーンの中にビビッドな色が一色だけ入っていてお洒落なんですよ。物語はコメディで、ちょっとロマンティック。トロントでプレミア上演(2005年5月)したんですよ。ハミングバード・センタ
ー(現ソニー・センター)でね。ずっとあちらでやってきたから、ちょっと寂しい感じですね、ハミング・バードがちょっと恋しい(笑)。でも、新しいフォーシーズンズ・センターは綺麗でステージも踊りやすいですよ」
―最後に、カナダ国立バレエ団には世界中から様々なバックグラウンドのダンサーが集まっていますが、ステイシーさんは日本人ということで、他のダンサーと異なると感じる部分はありますか?
「まあ、背が低いですから、そういうことではマイナスになるかもしれないですね。でも、内面的なものを表現する時、感情を踊りに表すことなどは、(繊細な表現が得意な)日本人であってよかったなと思いますね」
〈インタビュー/西尾 裕美〉 |
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すていしー・しおり・みながわ
米・カリフォルニア生まれ。橘バレエ学校(東京)、サンフランシスコ・バレエスクール、プリンセス・グレース・アカデミー(モナコ)にてバレエを学ぶ。1993年よりトロントを拠点とするカナダ国立バレエ団に所属。現在、同バレエ団のファースト・ソリストとして活躍中。
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An Italian
Straw Hat
日 時:2月27日(水)〜3月2日(日)
場 所:The Four Seasons Centre for the Performing Arts(145
Queen St. W.)
入場料:$45〜155
連絡先:1-866-345-9595、416-345-9595
サイト:http://national.ballet.ca |
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