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エグリントンアベニューの西にひっそりと佇む『セブンナンバーズ』。数々の雑誌やホームページで絶賛されてきたこの隠れた名店を切り盛りするのは、シェフのロザママことロザさんと息子のヴィトさん親子。
実は、『1447582 ONTARIO INC.』というのが店の正式名称で、ライセンスナンバーをそのまま店の名前にしている。なぜそのように名付けたの?との問いに、ウェイターのマッシモさんはこう答える。「だってこんな名前だったら、どんなレストランかなって人の興味をひくでしょ!」。そのうち、7桁の数字から通称『セブンナンバーズ』となったそうだ。
早くも春を感じる野菜ラピーニ
陽気なマッシモさんが、トマトソースのいい匂いと共に運んできてくれたお薦めの一品は、見た目にも美しい『ラピーニとチェリートマトのスパゲッティ』。ラピーニ…あまり聞き覚えのない野菜だ。この店の料理は、ロザママの出身地である南イタリアのプーリャ(イタリアをブーツの形に例えると『かかと』にあたる地方)スタイルで、その地方の名産であるオリーブオイルと野菜をたっぷりと使うのが特徴。
ラピーニはプーリャではポピュラーな野菜で、見た目は茎の長いブロッコリーのようだ。食べてみると、さわやかな苦味といい歯ごたえといい、日本でよく料理に使われる菜の花そっくりである。また、マッシモさんによれば「チェリートマトは甘くて、タンニンの渋さを含む赤ワインにぴったり」とのこと。パスタにたっぷりかかったトマトソースは、平均7〜8時間もじっくりと煮込んで甘味とコクを出すそうだ。
作る幸せ、食べる幸せ
自慢のトマトソースを使ったもう一品は、BC州産の鯛のソテー。白身の魚は日替わりで、「新鮮で自信のあるものしか出さないのよ」とロザママは言う。プリッと身のしまった鯛が、フレッシュトマトとアクセントのケッパー(香辛料)により、あっさりとした味わいに仕上がっている。
前菜、パスタ、メインのバラエティー豊かなメニューから一品ずつチョイスして、南イタリア式にゆっくりと食事を楽しめるのがこのお店の魅力だ。メニューにはムール貝などシーフードの前菜や、ラザニア、メインならラムやウサギ(イタリアではよく食べられるそうだ)などの料理がずらりと並ぶ。
このお店が人々を惹きつけて止まないのは、「料理が大好きなの。それが私をハッピーにするし、食べてくれる人をハッピーにできると思っているわ」とウインクするロザママと、働く人たちの笑顔がいつもここにあるからに違いない。
文/四方 奈央子
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