ベイビュー・アベニューは、スタイリッシュなレストランやショップが立ち並ぶ、知る人ぞ知るお洒落な通りである。その中にしっかりとなじんで早8年という『ライエ』は、母国ベルギーで長年修行した一流のパティシエであるフランソワさんと奥様のソーニャさんが営むフランス菓子のパティスリー。閑静な住宅街が近いとあって、客層は小さな子供連れの若い主婦(マダム風)が多いようだ。「クロワッサンは子供のスナックにちょうどいいのでよく来るのよ」と常連の奥様。
旬のフレッシュなベリーたち
ショウケースの中身はというと、「どれもこれも美味しそうで迷っちゃう!」と、幸せな悲鳴をあげたくなるような魅力(魔力?)が満載。ケーキ、パイ、タルト、クッキー、クロワッサン…と、種類も豊富なので、迷いに迷ったあげく余分にアレもコレもと買ってしまいそうだ。
その中でもまず目を奪われるのが、イチゴやラズベリーなどを使ったベリー系のタルト。6月はオンタリオをはじめとするカナダ産のフレッシュベリーが続々と入荷するので、まさに「今が旬!」のデザートだ。
ピカピカのイチゴがぎっしりの『いちごのタルト』は、見目麗しいだけでなく味も決して予想を裏切らない。さらにビタミンCたっぷりなので「デザートだけど、からだにいいものを」という人にもお薦め。みずみずしく甘酸っぱいイチゴ、アクセントのブラックベリー、そして生クリームを使ったミルキーなクリームのバランスが見事で、爽やか、かつリッチな味を楽しめる。口に入れると思わず「幸せ」とつぶやきたくなるおいしさだ。初夏の晴れた昼下りにフルーティなタルトをテイクアウトして、お庭のパティオで優雅にアフタヌーンティなんてしてみたい。
夢の国の芸術的スイーツたち
『ライエ』のパイ類の中では、やはりアップルパイが人気。薄〜くスライスしたりんごをあしらったパイは芸術的と言っても過言ではない。少し酸味のあるりんごの下には、まったりとしたカスタードクリームがたっぷり。甘さを控えて素材のフレーバーを大切に、微妙なバランスを保つ技術はさすがで、フランス菓子の繊細さを存分に感じさせてくれる一品だ。
絶品と言われるベルギーチョコレートを使ったガトーや、たっぷりのバターを使ったサクサクのクロワッサン、自らを『クッキーモンスター』と称するソーニャさんが大好きだという様々な種類のクッキーなど、美しい品々が店内に所狭しと並ぶ。
月に一度はこんな夢のパティスリーに足を運んで、大好きなあの人を喜ばせるために、また、がんばった自分へのご褒美に、『幸せ』をひとつ買ってみませんか。
文/四方奈央子 |
 |
 |
| Croissants($1.40) |
 |
写真左手前:Tartes aux Fruits-Apple ($3.25)
他にもソーニャさんお気に入りの、洋ナシのパイとアプリコットのパイもある。共にアーモンドフィリングの上にフルーツをトッピング
写真右:Foret Noire ($3.95)
さすがベルギー!と思わずうなってしまうチョコレートの味。あっさりしているのであっという間にぺろり
写真左奥:Cookies (小 $3.60〜)
本当にたくさんの種類があるので、チョイスに時間がかかりそう。全部試してみたいものばかり! |
 |
| 25席のパティスリーカフェ。 |
|