閑静な住宅街にあるパティオと鄙びた看板が目印のレストランがキューバ料理を専門にする『Julie's』だ。賑やかなキューバ音楽の『サルサ』がかかり、印象的なピンクの壁に様々なキューバ雑貨がデコレーションされているかわいらしい店内。なぜ大通りでなく、この静かな場所に店を構えたのかと尋ねると、「キューバではこういった一軒家を使った家庭的なレストランが一般的なのよ」とオーナーのシルビアさん。
『Julie's』の名前と看板は、43年の歴史があったテイクアウト専門店から受け継いだそうだ。シルビアさんはキューバ出身のご主人とこのレストランを開いて8年になるという。今では予約必至の人気店だ。
夏らしさ満点のキューバ料理
キューバはフロリダの南にあり『カリブ海の真珠』と呼ばれる美しい島。この『カリブ海の真珠』は一年を通して温暖であるため、アボカドやマンゴーが育ちやすく、またその需要も高い。そんなキューバらしい果物を使ったサラダはとってもカラフル。とろりと熟れたアボカドとマンゴーのすっきりした甘さに、ワインビネガーを使用したドレッシング(ビネグレット)の酸味がちょうどいい。
では、メインディッシュは…と待っていると、ふわ〜っとスパイシーで食欲をそそる香りが鼻先で踊る『エビのスパイシーサルサ』が私の目の前に現れた。島国キューバご自慢のプリップリのエビをふんだんに使用し、『Julie's』特製のサルサ(詳しいレシピはヒミツ!)をたっぷりと絡めている。トマト、玉ねぎ、ペッパーなどの野菜の甘さと様々なスパイスが味に奥深さを出しているこのサルサは、刺激的でちょっとだけピリッとくるが、その辛さは後をひかない『からうま』だ。
キューバの海にふさわしいカクテル
また、食事のお供には、これまた夏らしい爽やかなカクテルをおすすめしたい。キューバが舞台となった『老人と海』の作家ヘミングウェイがこよなく愛したという、フレッシュミントと生絞りライムジュースをたっぷり使ったラムベースの『モヒート』は、清涼感満点でキューバの暑い夜の定番だ。『Julie's』ではシルビアさんがバーに立ち、カクテルを作ってくれる。ちなみに、取材の日に訪れたお客さんの『モヒート』の注文率は(推定で)80パーセント以上。
雄大に広がるさとうきび畑、情緒ある建物と町並み、美しいエメラルドグリーンの海を持つキューバだが、社会主義国であるため、ソ連崩壊後は経済危機に陥った。
そんな苦しい過去を乗り越えた『楽園』に、ピリッとスパイスの効いた『エビのスパイシーサルサ』とキリッと冷たい『モヒート』でサルー!(乾杯!)
文/四方奈央子 |
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▲ Flan Cubano ($5.95)
見た目は日本の焼きプリンにそっくり。「キューバではすっごく甘いお菓子が好まれるのよ」とのシルビアさんの言葉通り、濃厚な甘さとしっかりとした弾力のあるプリン。
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▲Mojito Cubano ($6.95)
ハバナクラブ(ラム酒)、フレッシュミント、絞りたて生ライムジュースをソーダで割ったカクテルは、スパイシーなキューバ料理にピッタリの爽やかさ。
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| キューバ風にデコレーションが施されたかわいらしい店内。夏季は混み合うので、予約をして出掛ける方がベター。パティオも静かで気持ちがいい。 |
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