ポーランドの首都、ワルシャワから移民してきたオーナーのスタンさんが、ブロードビューにあったギリシャ料理レストランを買い取ったのが99年。常連さんの為にギリシャ料理をメニューに残しつつ、自国の東欧・ポーランド料理を加えて、このミハリス・プレイスが誕生した。
シンプルな味だからこそ癖になる
「鴨料理」と聞くと高級感が漂い、近寄り難い感があるが、ここミハリス・プレイスではリーズナブルな値段でボリュームたっぷりの鴨を楽しむことが出来る。
ポーランドでは家庭料理として人気があるこの一品。味付けは至ってシンプルで、塩のみを使用。加えてマジョラム(オレガノ)を鴨によ〜く擦り込んで臭みを抜き、薫りを高める。味付けに飾りがないだけに焼き加減が一番の勝負どころとなるが…。満点だ。ドライになりがちなロースト料理だが、ご主人の焼く鴨はジューシーで柔らかい。プリッと焼きあげられた鴨を口に運べば、肉の脂がジワリと滲み出してくる。そして、喉を通る辺りでマジョラムの香りが仄かに感覚を刺激する。鴨独特の臭みをハーブでカバーしているため癖がなく、初めての人でも食べやすい。ジューシーながらサッパリ感があり、皿と口をフォークが何度も往復することだろう。
また、黄金色をした皮は、サクサクと食感が良い上に抜群の塩加減。そのまま食べても充分に美味しいのだが、この一皿には美味しさを倍増させる秘密があるのだ。
その秘密はリンゴとビーツ
その秘密とは、鴨の下に敷かれているリンゴのバター炒めや、ビーツのマッシュ、そしてポテトだ。
先ずはリンゴを試してみよう。ほんのりとバターの風味が効いたリンゴと鴨とは好相性。サッパリと仕上げられた甘酸っぱいリンゴをサクっとした皮やプリッとした身に、または両方にのせて食べれば、もう「ほっぺた」がいくつあっても足りないくらいだ。
お次はビーツ。ビーツとは、赤色をしたカブに似た野菜。ショ糖が多く含まれているので、独特の甘味がある。そのビーツを玉葱と一緒にバターで炒め、マッシュした添え物は、土の香りと独特の甘みが鴨の脂にシックリと重なり、味わい深い。ビーツだけでは甘すぎると感じれば、マッシュポテトを混ぜてみよう。きめ細かく裏ごしされた滑らかなポテトと素朴な味のビーツのマッシュを好みに合わせてブレンドし、フルボディ感のあるジューシーな鴨にのせて食べれば舌もお腹も大満足。
春が待ち遠しいこの時期。東欧ビールを飲みながら、家庭的鴨料理をじっくり楽しもう。
文/岸 黄葉 |
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Pierogies ($9.95)
東欧ポーランドには欠かせない一品、プローギ(ピエロギ)。ムチムチ感たっぷりの皮の中身はほっこりジャガイモとチーズ。玉葱とベーコンで味付けされているこの料理、アツアツのうちに召し上がれ。 |
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Baltic Herrings ($5.95)
バルト海に面したポーランドの家庭でよく食卓にのぼるのがニシン。冷たい海で育ったため、身のしまったニシンを酢漬けにし、臭みを抜いた玉葱と薄切りリンゴをサワークリームで和えたサラダと一緒にどうぞ。 |
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| 都会の喧騒から逃れ自然の中で過ごしているのかと思うほど、落ち着いた雰囲気。スプラウツ各種の種や、栽培キットもここで購入できる。 |
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