北米で朝食やブランチメニューに欠かせないパンケーキ。甘くないホットケーキ生地を少し薄目に焼いた感じに仕上げている店が多い中、ここミッツィーズのパンケーキはよくあるそれとはひと味違う。材料である、オートミールとバターミルクが充分に活かされているその食感。こんがりと焦げ色をつけたそれは巨大ハンバーグ? に見えるほどの厚みがある。
バターミルクって?
バターミルクと言えば、渡加して間もない頃、牛乳と間違えて1パック買ってしまったことがある。家に帰ってコップに注いでみるといつもの牛乳より黄味がかり、何となくドロッとしている。日付を確認し、一口飲んでみると「う、腐ってる」と思う程の酸味。お店に返却に行く前にルームメートに告げ口してみると「これミルクじゃなくて、『バターミルク』でしょ」と言う訳で、店で赤っ恥をかかずにすんだのだけれど、その当時は、こんなに酸っぱい牛乳を一体誰が飲んだり使ったりするのだろうと心を悩ませた程それはまずかった。
しかしその後、バターミルクがスコーンやパンケーキなどの焼き菓子に使われる事、またそれによって焼き上がりがシットリし、まろやかな風味が数倍増す事などを実体験し仰天した。バターミルクとは牛乳から脂肪分(バターになる部分)を取り除いたもの。牛乳でもなければバターでもない、というのがその正体で、焼き菓子成功への鍵となる食材なのだ。
ゴージャスで甘い夢
ミッツィーズでは、美味しい焼き菓子の鍵、バターミルクをメインの材料であるオートミールにたっぷりと染み込ませる。充分に寝かされて水分をたっぷり吸収し、程良く柔らかくなったオートミール生地を厚めに重ね、弱火のフライパンでじっくりと焼く。この様に細心の注意を払って作られるこのパンケーキ、こんがり焼けた表面、特に端の部分はサクサク、中はしっとりと柔らかく弾力感のある不思議な食感に仕上がっている。
一見、ハンバーグ? と思いがちな様相だが、やっぱりパンケーキだと思わせるのは上にトッピングされている自家製ブルーベリーソースと脇に沿えられたホイップクリームだ。甘さ控えめで温かいソースの上には、口当たりの良いリコッタチーズが添えられている。このチーズがパンケーキに含まれるバターミルクの『鍵』を誘い出すかのように全体のリッチ感を盛り上げる。素材を活かしたソースとチーズをパンケーキに絡めれば、繊細かつゴージャスな甘い夢がそこに現れる。また、このメニューにはハーブとスパイスをふんだんに使ったホームメードポテト(もちろん味付けは極秘)や季節のフレッシュフルーツがついて来るのでボリュームも満点だ。お腹を空かせてこの風変わりなパンケーキを食べに行こう!
文/岸 黄葉 |
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Home-made Granola ($7.50)
オーツや各種ナッツを自家製のレシピでローストしたグラノラは、季節のフルーツと底に隠されたヨーグルトと抜群の相性。可憐な粧いは見た目だけでなく味も大満足。食せば内側から美しくなれそうなヘルシーな一品。 |
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Fishcakes ($6.59)
塩漬け鱈をマッシュポテトにブレンドしたフィッシュケーキ。ニューファンドランドでしか取れないハーブ、セーボリーの仄かな香りが、心地よくブレンドされている。ローストペッパー入りマヨネーズを付けて召し上がれ。 |
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| ファンキーな色使いで活気のある店内は、展示希望者が絶えないアートギャラリーにもなっている。 |
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