カムジャタンの旨い店があるから行きましょう! と韓国料理通に誘われてコリアンタウンへいざ出陣。「ここのカムジャタンは、値段も味も結構いけるんっスよ」というお言葉通り、熱々のカムジャタンはパンチのある味だった。食材を3時間以上ただひたすら煮込むという気の長い調理法に加え、化学調味料は一切使用してないと聞けば、なるほどその味に納得がいく。
門外不出、極秘の味
カムジャタンとは直訳すればジャガイモ鍋。それなのに、料理名のメインであるカムジャ(=ジャガイモ)よりも、豪快な姿をした骨付き肉の方が主役に見えるというチグハグな料理だ。 豚の背骨部分とジャガイモをはじめとする野菜類をピリ辛韓国調味料で煮込んだこのスープ、肉も野菜も鍋から飛び出さんばかりの豪快さが実に印象的。スープの出汁は豚骨ベースの『コクのある味』、そこに韓国ご自慢の香り高い唐辛子や、辛みそコチュジャン、大豆ベースのテンジャンなどが巧みな技(かどうかは不明だが)によってミックスされて完成する。使用されるスパイスの種類や量は店や家庭によってそれぞれ様々だそうで、聞けばこの店の『それ』は門外不出の極秘とか。では仕方ない「じっくりと味わうまでよ」ということで食べに専念。
さて、そのスープだが、見た目は激辛を想像させる唐辛子色に染まっている。恐る恐る口にしてみると、これが意外とマイルドなチョッピリ辛。その辛さと奥に隠れるコクが後を引き、結果、手にしたスプーンが器と口とを何度も往復することになるのだ。
滋養強壮ハーブで元気復活!
コク深スープがジ〜ンと喉を通り抜けたら、柔らかく煮込まれた豚肉を骨まで食べる勢いで頬張り、お次ぎは辛さを緩和するジャガイモをパクリ。たった三つのこのアクション、されど全く飽きがこない。それどころか手と口の回転は進む一方なのだ。癖のある豚骨ベースと思われがちだが、ここのスープには豚肉の臭みをとるハーブが加えられているので、変なクセはない。使用されているハーブはセロリシード(芹人参)と呼ばれ、強壮、尿酸排出作用の薬として韓国では古くから親しまれてきたもの。美味しいものを食べるだけで身体に溜まった毒素を取り除き、元気に復活出来るなんてオイシイ話は他にない。
もうひとつ、ここPaldo Kangsanのオイシイ情報を提供しよう。それは巨大カムジャタン(大食漢なら2人、小食派なら4人前)にビール5本(または韓国焼酎)が付いて19.
99ドルというスーパーお得セット。卓上コンロを囲みながらビールをグビッ。アルコール毒素? 心配御無用、我々にはセロリシードがついている!
この時期、目まぐるしく変わるトロントの天気や気温に疲れ気味な身体を労るためにも、ちょっとコリアンタウンに足を伸ばそう。
〈文・写真/岸 黄葉〉
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Korean Style Pizza with Seafood
($10.99)▲
日本人にも馴染みの深い『チヂミ』、ソウル地方では『パジョン』と呼ばれ、雨の日に食べる物として親しまれているそう。薬味を付けなくても塩が効いているこのチヂミ、ビールのお供にピッタリ! |
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Stir Fried Sliced Pork with Hot
Sauce($5.99)▲
ジュージューと音を立ててやって来る『甘辛』の韓国豚肉炒めは、韓国料理らしい唐辛子のフレッシュな香りが口いっぱいに広がる。お国では最もポピュラーな料理とか。
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| ▲店の半分は韓国料理店に多い個室風のデザイン。他のお客さんを気にすることなく仲間内で気兼ねなく楽しめる。 |
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