トロントを南北に真っ直ぐ伸びるヤングストリートは、活気あるトロントのメイン通りであると共に、毎年、パレードなどで盛り上がるイベントの中心地。常に賑わうその通りの喧騒から抜け出すようにカールトン通りを東へ行くと、そこにあるのが、ゆったりと食事を楽しむ事ができるベトナム料理店「Peach
Garden」だ。
ここを初めて訪れたのは『プライドパレード』の帰り道だった。以来、このお店を訪れる度に様々な種類のベトナム料理にトライし、そのあっさりした味の虜になってきた。それもそのはず、フランスと中国からの食文化を受け継いで発展したベトナム料理は繊細な味でクセが無いため、日本人の好みに良く合うのだ。
スープをかけて召し上がれ
今回は、ベトナムでは週末のホームパーティーなどで楽しまれる「バーミセリ」を目当てにやってきた。イタリアでも親しまれているこの麺は、ベトナムではブンと呼ばれ、丸麺という意味を持つ極細麺である。さて、注文をしたのは良いけれど、小皿に入ったスープと共に運ばれたバーミセリを前に「えっと…どうやって食べるンダ??」その姿を見兼ねてか、店長のジョーさんがそっと教えてくれた。「スープを全体にかけて、具を一緒に混ぜれば良いんだよ」って。そっかー、とってもシンプル! このスープの正体は、特に東南アジアで広く使われている、塩漬けにした小魚を発酵させて作られた魚醤(ぎょしょう)/ナンプラーに少量のチリが加わったもの。酸味と塩気のある、さっぱり味のスープである。
たまらないこの喉越し
米粉から作られるバーミセリは、なんと「そうめん」よりも細い。スープとよく混ぜ合わせた極細麺を箸で掴み、つるつるっと啜る。熱々スープの麺料理ではないから、汗をボタボタ垂らしながら…なんて心配も無い。この喉越し感、さっぱりした味といい、日本の冷やし中華を食べているようだ。
トッピングには、ビーフ、チキン、ポークから選択できるBBQミート、ちょっぴり甘みのあるベトナムソーセージ、香ばしさ引き立つピーナッツ、そして千切りキュウリや人参など、野菜もたっぷり! さらに紫蘇の葉が香りで楽しませる。これら、ほとんどが柔らかな食材の中でひと際存在を主張するのが、ベトナム本場のサクサク春巻きだ。しなやかな麺とパリパリ皮の春巻きを交互に食べる事で、どんどん食が進む。こんなに食材が盛られているなんて、なんと贅沢な一品であろうか。
ひと息ついた後、メニューにのっていた「Banh Hoi (Thin Vermicelli)」がどんな料理なのかどうしても気になり、ジョーさんに聞いてみた。すると、ベトナムでは「高級料理の為、結婚式で振舞われるのが一般的」な一品とのこと。麺はバーミセリよりもさらに細く、ベトナム料理の繊細さを表す、芸術的な食材だ。次に挑戦したいメニューも決まり、ヤング通りでパレードが催される度にこの店を訪れる、常連客になってしまいそうだ。
〈文・写真/TAKE〉
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▲Pho (Special rice noodle soup)
($5.99)
レアに調理された牛肉の赤味が鮮やかなフォー。ライムを搾り、もやしをふんだんにいれてからいただこう。牛のミートボールや腱も入り、肉好きにはたまらない一品。 |
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▲Special Peach Garden Dish ($7.99)
BBQビーフ&ポーク、海老の包み揚げ、卵焼きと盛りだくさんの一品。更に、店長の好物、千切りの豚皮入り! |
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| ▲大人数でも共に囲めるテーブル席。所々に飾られたアジア風の置物に注目! |
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