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今年もあっという間に12月がやって来た。街を歩く人々の顔も、なんとなくウキウキして幸せそうに見える。この季節、友達と賑やかに過ごすあなたにも、カップルでロマンティックに過ごすあなたにも、そして家族とともにゆっくりと過ごすあなたにも絶対に必要なもの、それはもちろん、クリスマスケーキ!
1年前にオープンしたパティスリー「La Bamboche」は、東京にある同名のケーキ屋さんで修行を積んだカナダ人パティシエが作る、色とりどりの美しいケーキと出会える素敵なお店。今日は、その中からクリスマスパーティーにぴったりのケーキを紹介したい。
チョコレート色のベールに包まれた、ミステリアスなケーキ
オーナーパティシエ、スティーブが勧めてくれたのは「Maccha and Chocolate Mousse」。チョコレート色の衣をまとった、大人っぽい印象のケーキだ。派手な飾りは無いが、ひと目で作り手のこだわりと技術の高さが伝わってくる。外側はチュイル(仏語で”瓦“の意)と呼ばれる薄焼きのクッキーで、2色のチョコレートのコントラストが美しい。そして中には、京都産の抹茶とベルギー産のチョコレートの2層のムースが包まれている。「温度にデリケートなケーキだから、写真撮影は5分以内で!」と言う彼に、日本人のような几帳面さと職人気質を感じ、私の期待は一気に高まった。ここで一つ、疑問に思ったのは、ムースをどうやってクッキーで包むのか、ということだ。クッキー生地でムースを包んでからオーブンで焼くなんていう事は、ムースが溶けてしまうから無理。後から焼いたクッキーでムースを包むなんて事は可能なのだろうか?
繊細で、奥行きのある”甘さ“を求めて
答えはYES。焼きたてのチュイルは形を変えられる程度に柔らかさを残しており、まさに大事なものを守るように抹茶とチョコレートのムースをふんわりと包むのだ。もう一つキーになるのが、ジョコンダというアーモンド風味のソフトケーキの存在。焼きたてのチュイルの熱からムースを守るために、このジョコンダでムースを包んでから、更にチュイルで覆っているのだ。タイミングが全て、失敗は許されない、高度な技が要求されるケーキだ。チョコレートの香りが漂うチュイルはサクッと軽い歯ごたえで、とても上品な甘さ。中のムースはしっとりときめ細かい舌触りで、素材の味がちょうどいいバランスで存在感を示している。他にも、バニラチュイルでマンゴームースと生チョコを包んだ「Mango
Chocolate Truffle」等、味のバラエティもあるので、色々と試してみたい。
「日本のケーキは北米のものに比べ、素材の新鮮さと素材自身の味を良く生かしていて、とても繊細に作られている事を学んだ」というスティーブの作るケーキは、どれも素晴らしいプレゼンテーション。今年のクリスマスは、日本の味を懐かしみながら、思い出に残るひと時を過ごしたい。
〈文・写真/大村 絵理〉
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