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ポルトガル旅行から帰ってきた友人夫婦。あちらの料理とワインにすっかり魅せられてしまい、トロントにあるポルトガルレストランを片っ端から試したと言う。「Cataplana」はそんなポルトガル通が太鼓判を押すレストラン。広い店内、レンガ色の壁はシンプルで落ち着いた雰囲気。”トロントで一番“と胸を張る自慢のワインコレクションとバーカウンターがある。店名の「カタプラーナ」は、ポルトガルの伝統的な鍋料理のこと。スペイン料理でパエリヤ専用の鍋がある様に、ポルトガル料理ではカタプラーナ鍋がある。UFOの様な形をした黄金色のカタプラーナ鍋、一体どんな鍋料理が作られるのだろうか?
蓋を開けて…大感動!
大西洋の海の幸に恵まれたポルトガル。タイガーシュリンプ、ホタテ、蛤、アンコウ、そしてエイの一種のガンキエイ等、シーフードがたっぷりの「シーフードカタプラーナ」をオーダーして、その粋を味わってみることに。オーナーシェフのホゼはポルトガル生まれの28歳。何と13歳の時にシェフとしてのキャリアをスタートさせたと言うから驚き。母国のトップレストランで修行を積み、20歳でトロントへ。もう一人のオーナー、フランチェスコと共に「Cataplana」を始めて今年で7年目、新鮮なシーフードやポルトガル産の食材・ワインへのこだわりが、多くのお客さんの支持を得ている。
ドーム型の蓋が閉じられたまま運ばれてきたカタプラーナ。とても熱いためか、ウエイターが棒を使って鍋の蓋を開けてくれる。まず目に飛び込んできたのは特大サイズのタイガーシュリンプ! エビが大好きな私は、そのプリプリ具合に大興奮! そんな私を横目に、ウエイターはシーフードとポテトやオニオンなどの野菜を次々と皿へ取り分け、最後に鮮やかな赤いスープをさっと掛けてくれた。
産地と鮮度にこだわった、最高級の素材
まずはタイガーシュリンプを一口。ちょうど良く煮込まれた身はとてもジューシーだ。トマトと白ワインがベースのスープはジェントルな味付けで、シーフードの旨味やハーブの香りが楽しめる。魚類は季節によって多少内容が変わるということだが、いずれも日本人好みの白身魚が数種類使われる。日本にもアンコウ鍋があるが、トマトスープでいただくアンコウはさっぱりしていて美味しい。ホタテや蛤などの貝類も肉厚でプリプリ。煮込みすぎると身が固くなってしまうシーフードだが、絶妙な具合に調理されており、味付けも素材自体の旨味が引き出されるように、控えめになっている。
食事と一緒にサーブされる2種類のパンはほんのり甘い。上質のポルトガル産オリーブオイルを付けていただく。ブラックオリーブもポルトガルから輸入し、自家製のレシピで漬けている。そしてお勧めはやはりワイン…ポルトガルの豊かな食文化にどっぷりと浸かろう。
〈文・写真/大村 絵理〉
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