夏にぴったりの美味しいものを食べさせてくれるレストランを探していた編集部に、ある日一通のメールが届いた。『カリビアン料理を提供する、とってもアットホームな雰囲気のレストランがある』という。それも、『メニューの種類はそれほど豊富ではありませんが、ハズレは絶対にありません』と言われたら、早速、取材に出かけないわけにはいかない。そういう訳で今回は、読者お勧めのカリビアンレストラン『Soul
Food』を訪ねた。
サクサクでキツネ色の衣がTOFUを包み込む…
カリブ料理といえば定番はジャークチキン。しかし、お便りをくれた読者ご夫婦のレギュラーは『JERK TOFU』だという。では、ちょっと変り種のこの一品にトライしてみよう。
ドレッドヘアがよく似合うオーナーのダニーが運んできてくれた『JERK TOFU』、食べやすい厚さにスライスされたトウフがプレートに並んでいる。一切れずつ揚げられたトウフは、こんがりとしたキツネ色の衣をまとい、大いに食欲をそそられる。ナイフを入れると「サクッ…」と、心地よい音が耳を刺激する。外側にサクサクの食感を残したトウフは、日本の木綿豆腐よりも、ややしっかり感がある。衣をつけて揚げる前に、下味としてガーリック、レッド&グリーンペッパー、カレーパウダーに漬け込んでいるため全体的にスパイスが効いているが、トウフ自体のまろやかな甘みがそのスパイシーさを融和して、バランスの取れた味わい。その口当たりの軽さに、次々に口に運んでしまう。
この一品、もちろんそのまま食べても十分に美味しいが、一緒にサーブされるオーガニック・バーベキューソースをつけていただくのがベスト。甘辛いバーベキューソースは、下味に付けられたスパイス類と相まって、夏を感じさせる、ヤミツキになる味だ。
トロントの『ソウルフード』はヘルシーな本場の味
もともと『ジャーク』とは、ジャマイカの庶民的な調理方法で、様々な調味料に鶏肉、豚肉などを漬け込むこと。その家庭によってそれぞれ使用する調味料は異なるが、常夏の島国に住む人々の、大らかさを示すような国民的料理法だ。ダニーの故郷は、カリブ海に浮かぶ小国、セントルシア。本場の『ジャーク』な味を再現するために、現在も直接足を運んで素材を調達しているという。そんな彼がトロントでこの店をオープンしたのが7年前の春。以来、化学調味料や保存料などを出来る限り使用せず、「オーガニック&ヘルシー」をコンセプトに、カラダにやさしい料理を作りつづけてきた。レストランを手伝っている奥さんのホープは、トウフのヘルシーさに着目。もともとトウフが大好きだった彼女が「ねぇ、メニューにどうかしら?」とダニーに勧めたのが『JERK
TOFU』誕生のきっかけとなったという。ホープが「まるでお肉みたい」というその食感と満腹感で、いまや人気のメインディッシュのひとつになっている。
家族経営のレストランで味わう、本場の家庭料理。真夏の太陽の下、汗をかきつつ、流れてくるレゲエ音楽とともに楽しみたい。
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▲Jerk Chicken
($10.00)
カリビアン料理といえばコレ。こんがりと焼かれたチキンの香ばしさがクセになる。 |
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▲Roasted Beef Ribs
($20.00)
じっくりとローストされた肉は、信じられないほど柔らかい。 |
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| ▲店内の床張りや壁塗りはダニー自らの手によるもの |
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