華やいだ気持ちで過ごす年末年始。普段より少しドレスアップして、気の合う仲間や大事な人と一緒に食事と会話を楽しみたい。そんな時にお勧めなのが「Karuchie」。店内は日本風の小物や絵画が飾られ、可愛らしくて和める雰囲気。オーナーシェフのクリスは、日本料理はもちろん、日本のアニメやデザインなど、文化にも多大な興味を持つ。そんな彼が、もう一人のシェフ、リサと作り出す創作料理は、新鮮でオリジナリティーに溢れている。
個性と魅力が溢れる8品の前菜とは?
「Karuchie」の一番人気は前菜の盛り合わせ、アペタイザープラッター。チーズ、フルーツ、野菜、肉類が必ず使われるが、中身は季節や仕入れによって変わる。種類の豊富さ、素材の新鮮さ、組み合わせの面白さなどが評判で、メニューにも「全く同じものは2度出しません」と明記されているのだ。今日は8品の前菜が並んだ、色も形も様々な見た目も楽しいプレートだ。
まず、ちょうどいいピンク色にグリルされたポークテンダーロイン。使われているのは”秘密のスパイス“とアニスなどの香辛料。とても繊細な味付けで、良質のポークそのものの味が十分に楽しめる。
新鮮な野菜とフルーツメインを待つ時間も楽しい
次はカナダではあまり見かけない、シメジを使ったピクルス。酢と白ワインと水に、ブラックペッパー、コリアンダーシード、フェンネルなどの香辛料を加えてボイルし、生シメジに掛けてさっと茹でる。その後、同じソースに味が滲み込むまで漬けたもの。コリコリした食感と香辛料の爽やかな味わいは、日本料理とはひと味違ったシメジの魅力を引き出している。
皿の上で目を引くのは、ルビーのように真っ赤なザクロの実。自然の甘さなのだが、ハッキリしたシャープな甘みが信じられない美味しさ! 食材には極力オーガニックの物を使うとのこと。素材の味を際立たせる手法は、日本料理にも通じるところがある。その隣は、赤ワインとポートワインなどで煮た洋梨。ヴァニラビーンズ、シナモンスティック、スターアニスなどのスパイスの香りと甘み、シャリシャリとした食感が食前酒のお供にピッタリだ。
アーティチョークはレモンジュースに漬けた後、オリーブオイルとパセリ、タイムなどのハーブ類でマリネされている。同じくオリーブもオリーブオイルと前述の秘密のスパイス、チリフレークなどでマリネ。他の前菜とのバランスで変わるチーズ類も人気で、本日は比較的脂肪分が少なくクセのない、スコティッシュチェダー。最後はホームメイド・コーンブレッド。北米では甘めの物が多いが、リサのレシピではサワークリームを使い、食事や飲み物とも楽しめるような味わいになっている。
駆け足で紹介した8種類の前菜盛り合わせ。一つひとつはシンプルで、一口サイズだが、それぞれに掛けられた手間とこだわりはメインディッシュに勝るとも劣らない。何よりもその時々で違ったものが少しずつ楽しめる贅沢さが嬉しい。珍しい食材や新しい調理方法を考えるのが大好きな2人のシェフの魅力が溢れる一皿、是非、試してみて欲しい。
〈文・写真/大村 絵理〉 |
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▲Bread Gnocchi with Double Smoked
Bacon, Oyster Mushrooms and Roasted Squash
($16.00)
ベーコンのカリっとした食感と、香ばしい味わいが最高のニョッキ。付け合せの野菜とのバランスもいい。 |
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▲Pan Seared Lavraki Fillet with
Potato and Chorizo Stew
($24.00)
冬にぴったりの魚(シーバス)とワインソーセージのシチュー。野菜の甘みとソーセージのコクが出たスープが美味しい。 |
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| ▲店内にはL.A在住、日本人女性とアメリカ人男性によるアートユニットの絵画が飾られている。 |
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