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トロントの西、Roncesvalles沿いはオシャレなカフェやレストラン、セカンドハンド・ストアや雑貨屋さんなどが増えている注目のエリア。ポーランド系のコミュニティーセンターが近くにあることから、東欧系のベーカリーやレストランも目立つ。今回お邪魔した「Café Polonez」は親子3代に渡って30年以上続くカフェレストラン。ポーランドから移民した祖父の後を継いで店を切り盛りするパトリックに、お勧めの料理を紹介してもらった。
スロークッキングのコンフォータブル・フード
ポーランドは多民族国家で、主に東欧の様々な食文化が混ざり合っているとのこと。家庭料理が主流で、お母さんの料理レシピが代々受け継がれていくなど、ちょっと日本の食文化と似ている所もあるようだ。パトリックのお勧めは「Potato Pancake with Goulash」。"Goulash(グヤーシュ)"はハンガリーが起源のシチュー料理で、ポーランドだけでなくチェコやドイツなどでも広く食べられているという。それをジャガイモのパンケーキで包んだ、ボリュームのある一品だ。
まずグヤーシュは玉ねぎと一緒に最初にフライパンで軽く炒め、大きな鍋に移してからスープストック、小麦粉を少々、バター等を加える。全ての素材を馴染ませたら鍋ごとオーブンの中へ。約6時間かけてゆっくり、じっくりと煮込む。
ポテトパンケーキの方もレシピはシンプル。まずジャガイモを細かく刻み、普通のパンケーキと同様に小麦粉、卵などの材料と混ぜ合わせる。少し違うのはパンケーキを「焼く」というより「揚げる」というのに近いことだ。多めのオイルを高温で温めて、濃い目の焼き色がつくまで焼く。東欧のポテトパンケーキはハッシュドポテトのようなタイプも多いが、このメニューではグヤーシュをクレープのように包むため、大きめのサイズでふっくらとした食感に仕上げているようだ。
バラエティー豊かなメニューと暖かな雰囲気が人気
驚いたのはポテトパンケーキの大きさだけではない。付け合わせの種類の多さにもびっくり!まずキャベツ、ニンジン、セロリが入ったコールスロー。ポーランド人は他の国に比べてキャベツの消費量がとても多いそうだ。紫っぽい色が鮮やかなのは紫キャベツかと思ったらビーツのサラダだった。細かく刻んだビーツとホースラディッシュ(西洋わさび)を混ぜたもので、ビーツ特有の甘さとホースラディッシュの辛味が美味。肉料理の多いポーランドでは、お酢やマスタード、ホースラディッシュなどを使ったサッパリとした付け合わせを取り入れることで、食事が重くなりすぎないようにバランスを取っているようだ。
「Café Polonez」では、他にも様々なポーランド料理、東欧料理がお手頃な価格で楽しめる。近所に住むポーランド系の家族連れも多く訪れ、一種のファミリーレストランのような、フレンドリーな雰囲気がある。ポーランド・ビールのセレクションもなかなかのもの。軽食からディナーまで、東欧の家庭料理を味わいたい方に是非トライしてみて欲しいレストランだ。
〈文・写真/大村 絵理〉
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