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トロントの中心を貫くヤングストリート沿いのクイーンとダンダスのちょうど中間に位置しているのが、卵料理専門レストラン「Eggspectation」だ。店名は卵の「Egg」と、期待や可能性という意味の「Expectation」を掛け合わせた造語。1993年にモントリオールで1号店を出して以来、瞬く間に評判を呼び、次々に店舗を増やし、現在ではオタワ、トロント、さらにアメリカ、インドにまで進出するフランチャイズ・レストランに成長した。
卵は家庭で最もよく使われる食材の一つだが、「Eggspectation」では一体どんな風に堪能できるのだろうか。
メニューはおよそ160種類 まさに「卵のサーカス」
吹き抜けの高い天井が広々とした印象を与える居心地の良い店内は、ノスタルジックでありながら、アートっぽさを感じさせるキュートな小物使い。奥にはオープンキッチンに立つシェフの姿が見える。
今回訪れたトロント店のオーナーのジョーが自慢のメニューを見せてくれた。「Eggcitement」「York Around the Clock」などユニークなネーミングは見ているだけでも楽しい。メニューはおよそ160種類もあり、バーガー、サンドイッチから、パスタ、クレープ、そしてトロントナンバーワンと噂されるパンケーキまで、全てを網羅。「エッグベネディクトに使うオランデーズソースはカナダ一の美味しさだよ」と言いつつも、ジョーが勧めてくれたのは、シグニチャー・メニューのひとつ「Eggstreme」。
大皿に盛られたフレッシュなレタスの上に敷き詰められているのはスモークサーモン。その上にはケッパーとレッドオニオンが載せられている。脇役にはベイクド・トマトとブラック・オリーブ。加えて、トーストされたセサミ・ベーグルとクリームチーズ、そして卵が2個付いてくるボリュームたっぷりの一品だ。卵は好みに合わせて料理してくれる。私はサニーサイドアップにしてもらった。トロトロの卵黄をすくってスモークサーモンと一緒にベーグルに載せる。卵のまろやかで濃厚なコクとサーモンの爽やかなフレーバー、そして熱々のベーグルの香ばしい食感が絶妙だ。色彩鮮やかで華やかなディッシュは、店のキャッチフレーズ通り「le cirque des oeufs(卵のサーカス)」を彷彿させる。
毎日オープンでリーズナブルだから気軽に立ち寄れる
メニューの中には、想像を超えたコンビネーションもたくさんある。どんな味なのか食べてみたくて、リピーターになってしまいそう。豊富なメニューと新しいスタイルの卵料理は、朝食としてもランチとしても、そして夕食としてもお勧めだ。
客層はキッズからシニアまで幅広く、価格がリーズナブルな上、毎日オープン。どんなグループ構成でも、思い立ったときに気軽に立ち寄れる貴重なレストランの一つだろう。実際、ツーリストや地元学生の他に、遠方から足繁く通う常連客も多いとか。土日は行列ができるという「Eggspectation」はテイクアウトもOK。卵パワーでエネルギーをたっぷりと補充しよう。
〈文・写真/佐藤 須美〉
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