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| Secret Window |
| シークレット・ウィンドウ |
| 普通の男が内に秘める狂気を描く J.デップ主演のキング・スリラー |
ベストセラー作家、モート・レイニー(デップ)は、妻の浮気が原因で離婚する。傷心を抱えて片田舎に移り住んだ彼は、ろくに創作活動もせずにソファで16時間も眠るような、無気力な生活を送っていた。
そんなある日、シューター(タトゥーロ)と名乗る、見知らぬ男が玄関に現れ、モートが自分の作品を盗作したと非難し始める。シューターを納得させるために、自分の書いた元原稿を取り寄せようとするモートだったが、不思議な出来事が次々と起こり、それを妨害する。次第に怒りを露にするようになるシューターを前に、モートはこの男が本当は何者なのか疑問を抱くようになる…。
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スティーブン・キングのスリラー小説「Secret Window, Secret Garden(邦題/秘密の窓、秘密の庭)」を原作に、「ジュラシック・パーク」、「ミッション・インポッシブル」、「パニック・ルーム」の脚本家、デイビッド・コープが脚本と監督を手掛けたサイコスリラー。ソニー・ピクチャーズが試写を終えて、この作品の公開を6週間早めたという期待作だ。
少し前に非国民的発言が話題になるなど、最近ちょっと冴えなかったジョニー・デップだが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」でオスカー候補になって以来、再び大きな注目を集めている。そんな彼が今回、災難に見舞われるバツイチのベストセラー作家として、そのエキセントリックさを全開にしている。ボサボサ髪にガウン姿なのに滲み出てしまうセクシーさも、もちろん健在だ。
そしてちょっぴりアブナイ『自称作家』のシューターを演じるジョン・タトゥーロ(「バートン・フィンク」)が、これまたすごいハマリ役。一見普通の市民が次第に狂気をあらわしていくという、キングの作品意図をしっかり体現している。
『ベストセラー作家とちょっと頭のおかしい一読者』という構図が「ミザリー」と共通する今作品では、メインキャラクターのモートがキング自身を彷彿とさせる。現在までに75本(!)の作品が映画化されている超ベストセラー作家である彼だけに、実際にこうした偏執的なファンに悩まされることもあるに違いない。
正体不明、意図不明ということの怖さを実感させてくれるこの作品で、寒い冬に更にヒンヤリするのもオツかもしれない。
文/志音 真人
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