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ムービー
 

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All photos(c )Universal Pictures
【アクション/ミステリー】
公 開:7月23日(金)
監 督:ポール・グリーングラス
出 演:マット・デイモン
    フランカ・ポテンテ、ジョアン・アレン
サイト:www.thebournesupremacy.com
2004-USA / Germany-English-Rated PG-13
All photos(c )Universal Pictures
The Bourne Supremacy
ザ・ボーン・スプリマシー
複雑な展開に翻弄されっぱなし! 国際スパイスリラーの秀作
中国の副首相が惨殺された。事件現場には、アメリカ人暗殺者、ジェイソン・ボーンの名刺が残されていた。しかしCIAは、ジェイソン・ボーンとはCIA秘密捜査官のデヴィッド・ウェッブの偽名であり、彼がこの事件とは何の関わりもないことを知っていた。一方、第一線から退き、平和な生活を送っていたデヴィッドは、恋人のマリーが事件に巻き込まれたことで、再び国際スパイ活動の世界へと引き戻されることになる。ジェイソン・ボーンの名を使い、陰謀や裏切りにまみれたこの事件の真相を突き止めようとする彼は、自分自身の過去に潜む真実も見つけ出すことができるのだろうか…。
奇抜なプロットとM・デイモンの好演で、当時のビデオ売上記録を塗り替えた2002年のヒット・スパイサスペンス、「The Bourne Identity」の続編。ベストセラー作家の故ロバート・ラドラムによる86年の人気三部作を基にしたこのシリーズは、複雑なストーリー展開に、一回観ただけではよく解らないと文句を言う人がいるが、一瞬でも見逃したらもう筋が解らなくなってしまうような強迫観念的(?)映画もたまには刺激的でいいものだ(単純な映画がいい人は、前号で紹介した「アンカーマン」を観なさい)。
一作目の成功にも関わらず、前作のダグ・ライマン監督が何らかの理由で降りたため、今作は英国出身のポール・グリーングラス監督(「ブラディ・サンデー」)がメガホンを握っている(いまどきメガホンは握らないか…)。実力派ながらも前衛的な彼は、大予算の国際スパイスリラー映画を監督するには意外な人選かと思われたが、そのアグレッシヴなスタイルと鋭い表現力で、前作を上回る作品を仕上げてみせた。
主演は前作に続き、もちろんマット・デイモン。あまりスパイっぽくない彼だが、「大人しそうな顔をして何を考えているか解らない」という独特の雰囲気で、冷静に任務を遂行するスゴ腕スパイを演じるから面白い。ドイツ、インド、ロシアと世界をまたにかけて活躍する彼の姿は、ミステリアスであると同時にカリスマ性たっぷりで、デイモン嫌いも思わずファンになってしまうこと請け合いだ。
単なるスパイ映画にとどまらないドラマ性を持ったこの作品、集中力をたっぷり備えて劇場で観よう。

文/志音真人
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