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「A Day in The Wilds 〜もうひとつのホームへ〜」
現代に生きる多くの人々にとって、生活とは仕事であり、家庭であり、遊びであり、しかし概して時間という産物に縛られて過ぎていくものではないだろうか。 |
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| A Day in The Wilds - もう一つのホームへ |
現代に生きる多くの人々にとって、生活とは仕事であり、家庭であり、遊びであり、しかし概して時間という産物に縛られて過ぎていくものではないだろうか。常日頃から意識せずとも、ふとした瞬間に自分の環境を省みて、何とあくせくしたものかと愕然とすることもあるだろう。一呼吸おいて心と体を充電したい、そんな時私たちは街から少し離れ、自然へと出向くのである。
大自然の懐に抱かれて過ごす時間、それは今や貴重な時間でもある。日の高いうちはカヌーや湖水浴を楽しみ、火をおこして料理を作る。外で仲間と共に摂る食事の美味しさといったらまさに格別。日が傾きはじめると光が木々の輪郭をなぞり、葉の一枚一枚までもがきらきらと輝く。紫と橙の入り交じった色彩はやがて湖面へと降り、夕日が燃え尽きるように沈んでいく様を見るのもまた自然の中に居てこそ享受できる幸せである。そして夜には火を囲んで星を待つ。星が映る真っ暗な湖へとカヌーで漕ぎ出すと、そこには天然のプラネタリウム。信じられないほど幻想的で美しい情景が広がる。運が良ければオーロラの欠片さえ姿を現わすだろう。月が上り、星たちを押し退けるともう朝焼けはすぐそこ。ピンクから青へ薄い絵の具を何度も何度も塗り重ねたような空の下、いくつもの白い朝もやが湖面に立ち上る。これ以上ないほどの静寂の中、湖はまっすぐに透きとおり、ちりひとつ浮かぶことも許さない。そして夕刻に見送った太陽がまた、神々しく強い光で昨日を洗い流すように昇り始める。遠い古の人々も見たであろう一日の巡りは、地球が回っていること、そして宇宙が生きていることを実感させてくれる。その中で私たちは、自分という存在がただ一つの個体ではなく、時間を超え、空間を超えて全てのものと深くつながっていることを知るのである。
何千年、何億年という悠久の歴史。地球はその間、いくつもの森が枯れていくのを見届け、いくつもの種が絶滅していくのを見送った。一方でまた、いくつもの新しい命が育っていくのを見守ってきた。母なる地球はいつも自分の体に起こるすべての出来事を受け止める。その母から巣立った私たち人類は、ありのままの姿から何と遠くまで来てしまったことだろう。今や自然を傷つけなければ生きられない。それを嘆くのは簡単だが、単純な人間と自然の対立論はもう必要ない。それよりも今はいかに両者が共存していくかに焦点をあてた議論が望まれている。そのために私たちはまず自然の価値を知り、恩恵を知り、そして自然の中で過ごすことの気持ち良さを忘れずにいなければならない。時間や日々の細々としたことを全て忘れ自由になれるひととき、それは自然の中にしかない。ゆったり構える母の居る場所。自然とは私たちにとって、もう一つのホームなのである。
文=皆見未央
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・001 グラフィティ文化の発祥と歴史
・002 アフロ・ブラジル文化の誕生
・003 自動車メーカーのプライド
・004 2003年 夏、ビール派宣言
・005 東カナダ2大都市のジャズ・フェスティバル
・006 A Day in The Wilds
・007 GO!GO!ブルージェイズ
・008 大空を描く飛行機家たちのロマン |
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