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「喜屋武悟琉のトロント散策 :全5回」
好奇心旺盛な琉球の風雲児、悟琉。「将来的に何するの?」何気なく聞かれるたびに胸が痛むが、沖縄人特有の「どうにかなるさぁ〜」精神で毎日を乗り切っています。

001 ココナッツ職人と日系ブラジル人
喜屋武 悟琉 〜沖縄出身〜。

いやぁ〜、夏に沖縄に観光で来る人は、沖縄の暑さをなめてるとしか思えない。声を大にして言いたいです。アロハシャツにハーフパンツの格好の観光客を見るたんびに、沖縄を勘違いしているんじゃないか?ってよく思ったもんだ。沖縄の人は真夏の昼間にビーチで泳いだり、外に出かけたりしないもんだって。なぜなら、沖縄の夏はつらい。いや、本当、暑いを通り越してつらいのレベルまで達しちゃっています。

だからこそ本当に驚く。ありえない。

とある土曜日の昼下がり、トロントの南のオンタリオ湖沿いにあるハーバーフロントに行きました。着いたときに感じたこと。

肌寒さ

薄手の長袖着ている人もちらほらいた。「しくじったぁ〜」、いや、夏に長袖とか要らないだろ、って思ってたのに。沖縄出身の悟琉は、トロントの夏をなめていました。トロントは夏でも天気が崩れるとけっこう気温が下がるんです。

さらに、意外な発見が。それは、「ココナッツ職人」。
ハーバーフロントステージのすぐそばにあるフードコートで、その職人がココナッツジュースを売っていた。右手になぎなたらしき包丁、そして左手にココナッツ。頭には麦わら帽子。豪快に包丁振りかざそてザクザクとココナッツを切ってストローをさし、お客さんに配っていく。果肉片とか果汁が飛び散っても気にしないその姿は、まさに職人そのもの。好奇心の強い悟琉は質問してみた。どちらの国の出身ですかと。

「カナダ」

えっ、マジで?いや、すっかりだまさてしまった。なんだそのトロピカルっぽい格好は。いや、これが演出だったんだな。それで気になって、ココナッツをどこから仕入れたか聞いてみた。そしたら、南米やアジアからとの返事が。さすがに、ココナッツはカナダ産ではないようで。でも、あの演出には数多くの人だだまされたと思うね。いや、彼のことをカナダ人だと見抜けた人はどれくらいいるだろうか。

トロントは移民の街だとかってよく言われている。本当に多種多様の民族がいるけど、そのなかで誰がネイティブで誰が移民かはぜんぜん区別がつかない。

自分が語学学校に行ってた頃、たくさんのメキシコ人とブラジル人の友達ができた。そして、いつも彼らと遊んでいた。そしたら、自分に英語で話しかけてくる日本人がいた。やっぱトロントまで来て英語勉強してるんだから、わざと日本人とも英語で話すようにしてるんだなぁって、思ってた。

「日本語お上手ですね。どうやって勉強したんですか?」

自分が日本語を話した時にいきなり来た質問。なんか、予期せぬ質問に戸惑った。いや、ってゆーか自分沖縄から来たしって言ったら、

「おじいさんとおばあさんが沖縄出身なんですよね?」

と一言。はぁ、待って、わかった。

「自分は日系ブラジル人ではなく沖縄から来ました。」

そう、自分のことを日系ブラジル人だと思っていたらしい。後で聞いてみたら、日本人だけじゃなくて多くの韓国人も自分のことをそう思ってたとのこと。沖縄の人は顔が濃いけど、自分の顔はそのなかでも特に濃い部類に属しています。だからこそ、余計に日系ブラジル人だと思われてたのだろうか。


トロントニアンの鉄則
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最終更新日 : [08/12]
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