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異性の身体の一部・衣類・装身具などに対して、異常に愛着を示す性的倒錯の一種「フェティシズム」。今では”フェチ“と略され、情報化社会の波を受けてか、世に数々のフェチが存在している。手フェチ、足フェチ、お尻フェチ等々、その数ほぼ無限大で、”おもらしフェチ“や”詰め襟フェチ“というものまでに至り、最早、常人の理解を完全に超えてしまっているものまである。その中でも、私は”においフェチ“に属し、特に女性の髪の匂いには物凄く敏感に反応し、その匂いに対しての積極性が我を忘れさせてしまうこともあり、満員電車で自分の前に立った女性の髪が理想的な匂いの持ち主であった場合、サラリーマンが会社帰りに焼き鳥屋から発せられる煙の匂いに惹かれて寄り道をして一杯引っ掛けてしまうように、自分の目的下車駅が本来のとは変わってその女性と同じになってしまうことが時折ある。 (誤解され易いので予め断っておきますが、痴漢行為と見なされるような接触行為や猥褻行為は一切していません。ただ鼻で良い匂いを嗅いでいるだけです。) 厳密に言うと、私の場合の”においフェチ“は、人々が良い匂いを好み、出来るだけ長くその匂いを嗅ぎ続けたいと願うのと何ら変わりなく、特に異常に愛着を示している訳ではないのかも知れない。 女性の髪の匂いなど、風が髪をなびかした時か、かなりの至近距離でないとその体中の細胞が目を覚ますような素敵な香りに浸ることは不可能である。その為、香りの主と私の距離が近くなってしまうのは、磁石のS極とN極が自然と惹かれ合うようなもので半ば必然的である。だから満員電車内では特に、普段人が花の匂いを嗅ぐ時にするのと同じように、私の鼻先が髪の毛に触れるか触れないかのギリギリの際どいラインを常にキープしている状態になってしまうのはどうしても仕方無いのである。 (勘違いされては困るので、前以て言っておきますが、決して私は変態ではありません。人一倍良い匂いが好きなだけです。) 然し、それは女性の髪の匂いだけに反応するのかと言うと特にそうでなく、街で通りすがった男性の髪が、カノジョ宅で朝を迎え女性用のシャンプーを使ったからなのか、理想の匂いを放っていると、歩みの向きを変えてまでもその男性について行ってしまいそうになり、何故か抱かれてもいいとまで思い、人生の方向転換すらしてしまいそうになる。 (妙な疑いを掛けられない為に、断っておきますが、自分でも少し頭がおかしいのでは無いかと疑っているぐらい、私は正常な人間です。) 先日、これ程までに髪の匂いに狂う自分が居た堪れなくなり、その髪の匂いの原因解明に乗り出し、遂にその匂いの素であろうシャンプーを発見した。自分が我を失う程狂ってしまう匂いを自分が放つようになれば、一体自分はどうなってしまうのか? 自分に酔いしれ過ぎて気絶するのではないか? 余りにも大勢の人が自分の後をついて来て、大名行列みたいになるのではないか? 色々な妄想が広がる中、洗髪したが、短髪過ぎて意味が無く、ある店に行ったら、何故か”ハイヒールフェチ“と見なされ、気付けば全裸で顔面をヒールで踏まれていた。
つづく
nob morley ほんまに最近、私生活に女っ気が一切無くて困っています。誰かええ人居らんか なぁ。我こそは…という方、こちらまで www.nobmorley.com
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