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vol.46迷える11月

思春期に、いわゆる洋楽、ロックと呼ばれるものをラジオで聴き始め、いつの間にか何か歌謡曲とは違うノリのよさの虜になりました。曲から入り、次に言葉を追っていたのでしょうか。英語の歌の意味は対訳つき歌詞カードを見るまでわかりませんでしたが、好きになった曲は自然と歌詞も気に入っていたようです。月日は経ちトロント生活。ハーモニカでプロのミュージシャンになるとは実のところ想像していませんでした。そしてここ数年、次第に自分でもボーカルをとる機会が増え、英語で歌い、曲を作る際も英詞を書くように。何とか様になるよう悪戦苦闘しつつ。僕にとって英語のリズムはロックそのものなのでした。それでも時には葛藤があります。本当にフィーリングを伝えたいのなら、自分の母国語で歌う方がよいのではと。その方が自然により率直な表現ができるはず。実際バーで聴いているのは大抵カナダ人ですから、日本語では内容が理解されることはほぼありません。しかし、子供の頃の僕が他の言葉で歌われた意味不明のものを好きになったように、日本語で思いのままに感情がほとばしる位に歌った方が、聴いている側も何か興奮を得ることができるのでは。クセのある英語であらかじめ覚えた歌詞だけを棒読みするように歌うより(これは英語で歌う日本の歌手多数に言えることです)ましなのでは。でも英語の方がリズミックだから…。いや、やっぱり日本語の方が…。ブルース・ハープの片手間に歌うだけなので余計な迷いかもしれませんが。


ケン 吉岡
ケン吉岡(トロント在住ミュージシャン、ブルース・ハープ・プレイヤー)
映画'Harmonica Man From Japan'を観て下さった方、感想など頂ければ嬉しく思います。

ken0122yoshioka@yahoo.co.jp
http://ca.geocities.com/kenyoshioka99

最終更新日 : [11/28]
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