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vol.58ランブリン・オン・マイ・マインド(その2)

トロントまでの格安航空券を購入した際、即シカゴ経由に決定。ここは僕にとってただの中継地点ではなかった。言わずと知れたブルースのメッカ。偉大な演奏家、シンガーたちが足跡を残してきたところである。レコードに吹き込まれた音でしか知らなかった本場のシーンに、直接肌で触れてみたいと思っていた。その頃の僕はハーモニカを始めてから数年たってはいたが、まだひよっ子同然。無知故に恐れを知らない部分があり、ジャム・セッションの場を見つけたら飛び入りして腕を試してみようなどと思いを馳せていた。人生最大の旅。はじめの一歩をシカゴにて踏み出す。94年当時、まだインターネットなどはなく、情報は限られていた。噂に聞いた豪華絢爛なブルース・フェスティバルの時期に合わせたつもりだったが、不運にも到着前の週末に行われており、見逃す結果となってしまった。それでもトロントに向かうまでの10日間に、あちこちのブルース・クラブでいくつかのバンドを観て本物の演奏を満喫。あまりにも迫力のあるショーにすっかり圧倒され、飛び入りなどするまいと心変わりする次第であった。そしてある夜、有名なハーモニカ・プレイヤーのライヴへ。ローリング・ストーンズのヒット曲“Miss You”に参加していることでも知られているSugar Blueを観た。テクニカルな演奏に興奮し、充分楽しんだのはもちろん。だが、ふとした流れから、シカゴ滞在の予期せぬ収穫を得ることになる…。(続)


ケン 吉岡
ケン吉岡(トロント在住ミュージシャン、ブルース・ハープ・プレイヤー)
ブルース Live:Gate 403にて(403 Roncesvalles, Dundas West駅)毎週日曜日5pm

ken0122yoshioka@yahoo.co.jp
http://ca.geocities.com/kenyoshioka99

最終更新日 : [05/25]
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