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vol.60ランブリン・オン・マイ・マインド(その4)

シカゴ・ブルース体験の後、グレイハウンド・バスでトロント入り。ついにワーキング・ホリディ生活を開始した。日本を出る前から英語を話す機会が多少あったため、会話で酷く困るような事態には陥らなかったけれど、アパート探しや電話の設置など緊張する場面も多かった。まずは英語を上達させるためESLコースを取らなくては。日本で金を貯めてきたので仕事はしばらくしなくたっていい。今は自由に行動しよう。ふと毎週月曜日に行われているジャム・セッション、Albert's Hallというクラブの“Stormy Monday Blues Jam”の情報を新聞で入手した。すかさず偵察に出向く。シカゴと違って白人が多く、皆洗練された演奏をするなというのが第一印象だった。帰り際、進行役をつとめるホストに「誰でもプレイさせてもらえるのですか」と聞いてみる。“Yeah,man! Come back next week. Bring your instrument.”彼の早口な英語を何とか理解した。すっかり舞い上がった僕は、それから1週間英語の勉強など放り出して、クリスティ駅前にある公園で練習を始めた。「いい音するじゃないか」、「道路で帽子を置いてやれば儲かるぞ」などと声をかけてくる人がいる。見知らぬ人と気軽に言葉を交わすのは、日本の都会では滅多にないことだ。『一期一会』などという受験勉強以外では忘れられた四字熟語を思い出す。そして翌週、セッション・ナイト、嵐の月曜日はやって来た。<続>。


ケン 吉岡
ケン吉岡(トロント在住ミュージシャン、ハーモニカ・プレイヤー)
Jazzフェスティバルの一環でGate403(403 Roncesvalles)に出演します。遊びに来てください。7/1(日)5pm

ken0122yoshioka@yahoo.co.jp
http://www.myspace.com/kenyoshioka

最終更新日 : [07/04]
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