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T-Bone Walkerのスタンダード・ナンバーから命名されたStormy Monday Blues Jamは、もちろん嵐でなくても決まって月曜日に行われた。会場のクラブAlbert's Hallはトロント大学から近く学生客も多い。長い歴史があり、有名なブルース・マンがアメリカからやってきては数々の伝説を残したとか。ビールを注文しているうちにハウス・バンドが演奏を始めた。飛び入りセッションに参加したいなら、1セット後のブレイク中にサインナップすればいい。ホストに自分の名前とパートを言えば、順番にステージに引っ張り出されるので、あとは思い切って音を出すだけだ。トロントで知り合いになった新しい友人とともに乗り込んだ僕は少し緊張気味。まわりに日本人なんて僕らの他にはいやしない。まだトロントの生活に慣れていない頃だったので、カナダ人はどういう反応をするのだろうかと余計なことを気にしていた。ダニーという名のホストに声をかける。「そのうちお前を呼ぶからハーモニカをもってステージへ上がってこい」との返事。OK! いよいよセッションに突入だ。「白人は皆声が通るから歌がうまいな。英語もうまいぜ」と冗談交じりで友人がつぶやく。ギタリストやドラマーも数曲ごとに交代。実力のある人もそうでない人もいた。でもそれぞれが気楽にブルース・ジャムを楽しんでいるのが伝わってくる。そんなリラックスした雰囲気のせいか、僕の中で緊張はすっかり解れていた。<続>
ケン 吉岡
ケン吉岡(トロント在住ミュージシャン、ハーモニカ・プレイヤー)
ワーホリ時代の回想シリーズ「ランブリン・オン・マイ・マインド」に関する感想をお寄せ下さい。
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