bits lounge
bitsブログ、トロント在住ライターのコラム集、トロントリアルライフ、体験談etc

ホーム > ブログトップ > vol.62ランブリン・オン・マイ・マインド(その6)
SHOP ショップ
コラムバックナンバー 2003年特集記事 お問い合わせ

当コンテンツに関するお問い合わせはこちら
■お気軽にお問い合わせください。
コラムに関するご意見・ご感想をお待ちしております。
■随時、ライター募集中!
当コンテンツでは、ライターを目指している方のコラムを積極的に採用していきますので、ご応募お待ちしております。
■PRの場をご提供
ビジネスプロモーションの一貫としてのスペースも提供しています。

これまでに執筆したライターのご紹介!
'05年バックナンバー
'04年ブログ集
'03年コラム・特集記事



vol.62ランブリン・オン・マイ・マインド(その6)

ステージからダニーに紹介された。「次はハーモニカのKenに参加してもらおう。Stormy Monday Jam 初登場だ。歓迎しようじゃないか」彼がそう言ったのを確かめるとひとまずホッとする。正直なところ、早口英語のホストに名前を呼ばれても、ちゃんと聞き取れるのかと多少不安になっていたから。そして颯爽と、いや、どちらかと言うとおどおどしながらステージへ上がった。ジャム・セッションではその場に居合わせたミュージシャンと、大した打ち合わせもせずに即興で演奏をする。一見難しそうだがブルースの基本パターンを知っていれば大丈夫だ。早速シャッフル、スロー・ブルースと2曲吹く。ソロ・パートが回ってきた時にはとにかく無我夢中。手持ちの音をすべてぶちまけた感じだった。きっと目茶苦茶だったのだろうが一応拍手を貰う。「やったぜ、ついにトロント・デビューだ」大袈裟かもしれないが個人的にはそれくらいの大仕事を果たしたつもりだった。何人かの客に声をかけられる。アジア人が飛び入りするのは珍しいというのもあるのだろうか、思いのほか温かい反応があった。始まる前は人種差別的なヤジでも飛んでくるんじゃないかと身構えていたのに。音楽をやっていてよかったと思った。同時にトロントっていいところだなと初めて実感。それ以来、ブルースをプレイする術を身につけるべくセッションへ毎週通う。薄暗く、酒臭いクラブが僕にとっては学校になった。

ケン 吉岡
ケン吉岡(トロント在住ミュージシャン、ハーモニカ・プレイヤー)いつしかAlbert's Hallは閉店、Stormy Monday Blues Jamも消滅した。時代の移り変わりは時に恨めしい。
ken0122yoshioka@yahoo.co.jp
www.myspace.com/kenyoshioka

最終更新日 : [08/08]
▲PAGE TOP