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レイバー・デイ・ウィークエンド。暑かった夏のフィナーレをキャンプで飾ることに決め、トロント北方へ車で数時間のところに位置するアルゴンキン州立公園まで旅に出てきた。日本にいた頃に思い浮かべていたカナダのイメージそのものである大自然が目の前に。一面に果てしなく広がる緑。様々な針葉樹が検討もつかないほど長い年月そこにじっと根を張っている。その合間を縫って散在する無数の湖は、森の命を支える水の責任者だ。そして人間の行動など我関せずという様子の動物たちは、自由気ままに大地を駆けまわる。都会とまったくかけ離れた別世界に踏み込むや否や、心が大きく動かされた。自然の雄大さと比較して、自分の存在はなんてちっぽけなものなのだろうかと、月並みな表現だがふと口にする。カヌーを漕いで一日ツーリングしたり、トレイルを散策し見晴らし台から景色を眺めたり。電源のないキャンプ・サイトではテントで寝たり、焚き火で肉を焼いて食事したり。なるべく文明を避けた状態で過ごした週末のアドベンチャーは、自分の音楽活動にとって大きなインスピレイションとなったように思う。しかし、結局もっとも創造力を沸き立たせたものはと言うと…。すなわち出発の日にカッと込み上げてきた苛立ちである。荷物を積もうとたった2分道路に車を停めただけですかさずチケットを切られてしまった時の。俺の感性もやはりちっぽけなものなのか。
ケン 吉岡
トロント在住ミュージシャン、ハーモニカ・プレイヤー)9、10月のアルゴンキンも紅葉がきれいだから行ってみれば。
ken0122yoshioka@yahoo.co.jp
www.myspace.com/kenyoshioka
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