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vol.20 ストーンズとトロントの深い関係(2)

前回に続き舞台は1977年トロント。コカイン及びヘロインの所持で逮捕されたローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズの運命は如何に。裁判の結果、寛大にもチャリティ・コンサートの開催、麻薬中毒治療施設への寄付などを条件に刑務所暮らしは免除された。この判決のおかげで音楽活動を継続することができた彼らは、その後トロントに対して特別な恩を感じるようになる。と言っても彼がドラッグをやめたかどうかは疑問…。慈善コンサートは郊外の町オシャワで行われ、目に障害を持つ子供たちが招待された。

近年も、ツアー前のリハーサルは必ずトロントにある高校の校舎や劇場で行われるし、またロードに出る直前、ウォーミング・アップにと市内のクラブでも演奏する。当日まで告知のない情報を運良く入手すれば、数百人規模の小さな会場で、しかもカヴァー・チャージは$5程度というから日本では嘘のような話だ。

さて、今から2年前、SARS騒動からトロントを立ち直らせようと催された野外コンサートに一役買ったのも彼等だ。一日で40万人以上を集めたこの空前のイベントにヘッドライナーとして出演。アンコールの際“Toronto”と文字が入ったTシャツを着て登場する程のサービスぶり(?)であった。翌日の新聞には「現代のウッド、トロントを再び世界地図に載せた」と出る。ローリング・ストーンズのこの町への熱い思いがなければ、あれ程までの興奮はもたらされなかっただろう。


ケン 吉岡
トロント在住ミュージシャン、ブルース・ハープ・プレイヤー。
夏にレコーディングしたCDが何故かポーランドでヒット・チャートに。世界に通じるトロント・コネクション万歳!
http://ca.geocities.com/kenyoshioka99
ken0122yoshioka@yahoo.co.jp

最終更新日 : [10/25]
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