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アート・ギャラリー・オブ・オンタリオ(AGO)で来る7月8日より、ポップアートの巨匠アンディー・ウォーホールの「Supernova」展が開催される。アートにあまり馴染みのない読者もウォーホールのマリリン・モンローやエルビス・プレスリーのシルク・スクリーン・ペインティング(版画の一種)は見たことがあるのではないだろうか。 ポップアートとは、大量生産・大量消費社会をテーマとして表現する芸術運動のことで、アンディー・ウォーホール(1928-1987)はその旗手として、60年代に世界に旋風を巻き起こした。彼はシルク・スクリーンだけでなく、映画制作、ロックバンド「ベルベッド・アンダーグラウンド」のプロデュースなども手掛けたマルチアーティストである。彼のスタジオ「ファクトリー」はNYの芸能人の社交場(溜まり場)としてあまりにも有名で、そこで起こった出来事が、そのまま雑誌「Interview」として創刊されることになる(現在「Interview」誌は日本語版も出版されている)。 また、今回の展覧会は、カナダ人映画監督デビッド・クローネンバーグのキュレーションによるもので、大変興味深い。クローネンバーグといえば、91年の「裸のランチ」や96年の「クラッシュ」などが有名で、05年の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」では全米批評家協会より監督賞を受賞している。しかし、82年の「ヴィデオドローム」や77年の「ラビッド」などのほうが、よりクローネンバーグらしく、時代を遡るとともにどんどん気持ち悪くなっていく。ウォーホールとクローネンバーグは同じ時代に「肉体ホラー」と呼ばれるジャンルの映画を別々の手法で制作していたのである。 映画監督の目で選ばれたこの展覧会は、2人の共通点である「きゃー」と悲鳴を上げたくなるような残酷な事故や死のイメージをモチーフにしたペインティングや映画作品を中心に構成されている。ファンの方も、ウォーホールを見たことのない方も、是非この機会にAGOに足を運んでみるといいだろう。ポップアートの真髄を観ることが出来るはずだ。
Sixteen Jackies,1964Acrylic and silkscreen ink on linen 80 3/8 x 64 3/8 in.(204.2 x 163.5 cm) Collection Walker Art Center Art Center Acquisition Fund,1968 (C)The Andy Warhol Foundation for Visual Arts / SODRAC(2006)
ANDY WARHOL Supernova: Stars, Deaths and Disasters,1962-1964期 間:7月8日(土)〜10月22日(日) 月・火 休館 水〜金 12:00〜21:00 土・日 10:00〜17:30 場 所:Art Gallery of Ontario (317 Dundas St. W.) 入場料:大人 $18、学生/シニア $15、 子供(6〜15) $12 、家族 $40 ウェブ:www.ago.net
だいすけ先生 武谷大介(たけや・だいすけ)。美術家。高校卒業と同時に17歳で渡米。ニューヨーク・アカデミー・オブ・アート大学院修士課程修了。一時帰国後、カナダに渡る。現在トロント市を拠点に作品を制作・発表。またラ・シタデール・インターナショナル・アカデミー美術講師として「アートの苦手な子をなくそう!」をスローガンに子ども達を指導している。その他、JAVAアドバイザー、フリーアートライターとしても活躍中。著書に「こどもの絵―eyes of a child (一莖書房)」がある。www.daisuketakeya.com
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