|
四国アイランドリーグという組織をご存知だろうか。今年、元プロ野球選手の石毛宏典氏が将来のプロ選手の育成を目的として設立した日本初の独立リーグだ。今回は、このリーグの愛媛マンダリンパイレーツというチームに所属する広田嘉昭選手を紹介する。
キャッチャーと外野手をこなす彼は昨年オーストラリアのプロチームで活躍した後、トレーニングを重ねてマンダリンパイレーツに入団。そんな彼を激励するため四国に乗り込んだが、残念ながら俺が四国に滞在している間はずっと浸水被害が続出するほどの大雨で、観戦を予定していた試合は全て中止。オ〜マイガ〜!俺はそんなに普段の行いが悪いのか!?
それでもパイレーツの練習を見学することが出来た。どの選手からも、穏やかな雰囲気の中にいつか上へ這い上がってやるといった闘争心が伝わってくる。これこそがマイナーリーグや独立リーグの醍醐味。一流選手になると、手の抜き方を覚える。長く生き残るためにはそれも必要ではあるが、何億円も貰っている奴が内野ゴロで一塁までチンタラ走っている姿を見ると腹が立ったりもする。プロの予備軍達はそんな事をしたらすぐに蹴落とされる。
広田選手も必死だ。チームの掲示板にはファンからの熱いメッセージが並び、松山の繁華街を歩けばファンに囲まれるほど地元では知られた存在。しかし決して浮かれることはない。
俺が松山で広田選手に会う数日前、デッドボールを続けて何度も受けたらしく、右腕は紫色のアザと血を抜いた痕で一杯だった。しかし彼は、「そんな事で夢を諦めるわけにはいかない。試合に出られなくなるほうが辛い」と、手に出来たマメを治療しながら言った。こういうのを満身創痍と言うんだな。本当の弱肉強食の世界に身を投じた事のない自分を少し情けなく思ってしまった。
継続は力なり。これは人生においてとても重要な事。しかし俺は物事の持続がとても苦手。スポーツも習い事も全て中途半端に終わった。だからスポーツに限らずどんな事にもひたむきに取り組んで夢を実現した人や、実現しようとしている人を心からリスペクトする。そんな人が身近に居るならば応援したくなるし、大いに刺激を受ける。
四国リーグにはプロ野球に無い親しみ易さがある。試合が終わった後には何時間もかけてファンとの交流をはかるそうだ。独立リーグと言えども選手は間違いなくプロ野球選手と同じくらいの努力をしている。そんな選手達を身近に感じられるのはファンにとっては本当に良いコトだ。俺のように刺激を受けて日々の生活が有意義なものになる人も沢山居るだろうし、選手の夢が叶った時には自分のコトのように喜べるはずだ。 頂点に君臨する人達を観る事には最高の感動がある。一方で、頂点を目指して頑張る人達を観る事には最高の夢がある。これから這い上がろうとしている人達に是非とも大きな声援を送ってやってくれ!そして選手に託した夢を人生の糧として熱い人生を送ってくれ!
|