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学校にある部活動ってのは、考えようによっちゃ残酷だ。特に運動部部員は、”鬼軍曹“によって死に物狂いでその競技に取り組むことを強要される。中にはその競技が完全に人生そのものとなってしまう部員も居ることだろう。そんな部員は学校を卒業した後、抜け殻のようになってしまうかもしれない。だが、仕事を持つと学生時代と同じようにその競技へ打ち込むことは難しい。野球で言えば、本気で甲子園を目指す球児は数え切れないほど居るのに、限られた者しかレベルの高い真剣勝負を続けることは出来ない。不景気で企業の野球部が次々と消えていく中、不完全燃焼の球児は増える一方。こんな状況だからこそ、彼等の受け皿として発足したアイランドリーグやBCリーグといった野球の独立リーグは意義があるのだ。
俺が初めて香川を訪れたのは3年前の四国アイランドリーグ発足元年。当時、香川の街はリーグに無関心で、出会った人に話しても全く興味を示さなかった。それどころか、はるばる四国まで観戦に来た俺を変な目で見ていた。さらにメディアの扱いも寂しいもので、新聞の3センチ四方のスペースに得点が載る程度。その横にはイチローが何かの記録を樹立したわけでもない、しかも負け試合で放った1本のヒットの写真が10倍の大きさで掲載されていた。アイランドリーグ百人の選手が束になっても、香川から何万キロも遠くに居るイチロー1人に全く歯が立たなかったのだ。
あれから3年、久し振りに香川を訪れた俺はビックラこいた。街の至るところでアイランドリーグを宣伝しており、観光地の土産物店でも香川のユニフォームを来たデカい人形が客を迎えてくれる。タクシーの運転手にアイランドリーグを観に来たと言えば、「香川にはねえ、堂上と丈武っていうスゴい選手が居るんだよ!」と嬉しそうに話していた。
球場へ行ったらもっと驚いた。かつては閑古鳥の鳴いていた球場が活気に満ちている。スタッフが造り上げたそこは、他のスポーツイベントにも負けない素晴らしいボールパーク。まさか独立リーグの球場でこれほど楽しい雰囲気を味わえるとは思わなかった。数々の進歩を目撃し、香川の選手達がファンを呼べるまでに成長したこと、スタッフが寝る間を惜しんで営業努力を重ねたことに感動した。
これを単なるブームで終わらせるのは実にもったいない。香川のように地道な努力を重ねれば、いつか必ずそれは文化となる。文化となれば若者へ挑戦する場を提供することや、地域の活性化に繋がる。だからこそ行政にも企業にもメディアにも真剣に考えて貰いたい。スポーツの魅力を余すことなく伝えたり教育の題材として取り上げ、若者の受け皿をもっともっと構築することを…。そして素晴らしいスポーツ文化を築いてくれ!
【メイルマン】
90年、北米以外で初めてとなるNBA公式戦ユタ・ジャズ対フェニックス・サンズの日本開催を偶然観戦。そこでスピードとパワー、ファッション性に圧倒されて海外スポーツの虜となる。
そんなメイルマンへのお便り、ご感想は
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