Vol. 9 考え過ぎをなくすには

 

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あなたは悩み事を誰かに話したとき「考えすぎ」と言われたことはありませんか? そして、恥ずかしい失敗を人前でしてしまったり、誰かに何かを言われて傷ついたり、 客観的には比較的些細なことだとわかっているのに、そのことを考えて夜も眠れないことがあるのではないでしょうか。天気が悪くて寒い冬に家の中にこもりがちになると気分も暗くなり、特にそういうことが多くなります。今回は認知行動療法を元に「考えすぎ」を防ぐヒントについてお話したいと思います。


他人は自分が思うほど気にしていないあなたには学校や仕事で何かを失敗した恥ずかしい思い出はありませんか? 自分としては思い出したくもない記憶ですが、実はけっこう自分以外の人はそれを覚えていないか、または覚えていても別に何とも思っていないことが多いのです。その証拠に、他人の過去の恥ずかしかったであろう失敗を思い出してみて下さい。あまりそう多くは思い出せないばかりか、その記憶のためにその人を蔑んだりなどのネガティブな判断はしないはずです。それは自分には大きなことでも、客観的にはとても小さなことだからです。恥ずかしい思い出のループにはまってしまったときは「他人は自分が思うほど気にしていないし覚えていない」と自分に言い聞かせてみましょう。

「人のふり見て我がふり直せ」 悪気はないだろうとわかっていても、他人の何気ない一言が胸に突き刺さって夜も眠れないなんてこと、誰にでもありますよね。大抵そういうときはその発言者はあなたがそんなに傷ついていると気づいていません。そして、それがわかっているからこそ文句も言いにくいなんてこともあります。そんなときは、自分もきっと気づかないうちに他人に同じことをしているのだろうけれど、それでも変わらず付きあってくれる近しい友人や家族がいるということを思い出して下さい。仏教やキリスト教など、様々な宗教での「人は許されて生きているのだから、あなたも許して生きなさい」という教えと同じですね。

場所や行動に変化をつける以上2つは頭の中でできる「考えすぎ」攻略法ですが、効かない時は身体を使うのも一つの手です。同じ場所に同じ姿勢で座り込んでいると、頭の中で考えていることも変わらないですよね。そんなときは思い切って場所や行動を変えてみましょう。小さなことでかまいません。ソファから立ち上がってキッチンにお茶を入れに行くといったことだけで、考えのループから抜け出せることもあります。

同じ視点から繰り返される考えから抜け出すには、その視点そのものをなんとかして変えればいいのです。悩み事がある時は是非試してみて下さい。

 

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