Vol. 15 あなたのその不調、心が原因かも?

 

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「病は気から」と言われているように、私たちの身体と精神の健康が密接結びついているのはよく知られていますが、実は性格的、心理的な原因を疑わなかったために身体の不調に何年も苦しんでいる方を私のクリニックでは見ます。以下のような症状に心当たりがある方は気を付けてください。

原因がよくわからない 体重の増加特に過食しているわけでも運動不足でもないのに体重が年々増加し、ダイエットしてもなかなか減らないというのは更年期障害などの身体的原因だけではありません。幼少時の虐待、家族の死などのトラウマや長年解決していない人間関係の問題など、心理的に重いものを長期間抱えていると、自覚症状が特になくても身体はいつもストレス状態にあり、代謝機能が低下するなどして、体重が増えてしまうことがあります。

おなかの調子が悪い頻繁な下痢、便秘、おなかの張り、痛みなどの症状で病院に行くと過敏性腸症候群などの診断が下される方は、心理的にもストレスが溜まっていたり、性格的に心配性で不安になりやすい傾向があったりすることがほとんどです。「仕事や人間関係が大変なのは皆一緒なのだから」と心身ともに適切な対応をとらないと、はじめは一過性だったものが慢性化し、ストレスが特になくてもいつもおなかが不調ということになってしまいます。私のクリニックにいらっしゃる方では、幼少の頃からずっと同じ症状だったためにすでに何が原因かわからず「こういう体質なんだ」と思ってしまう方がとても多いです。

なかなか改善しない偏頭痛や頭痛「ストレス性の頭痛」というのはよく聞きますが、あまり知られていない別の心理的傾向として、実は平和主義で喧嘩を嫌う性格というのがあります。なんとか場を丸く収めたいと言いたいこともがまんしてしまったり、実はイライラしやすいけれど対人関係上それを頻繁に抑えていたりすると、自律神経系にも影響を及ぼし、心身ともに過度なストレスがかかることがあります。すると投薬治療をしてもなかなか頭痛は改善しません。

以上のような症状は、もちろん身体的な病気が理由で起こることも多いので、まずは医師に相談して適切な検査を受けることが大切です(数年前、私の患者さんで胸の痛みの原因がパニック障害ではなく血栓だったということがありました)。その上で心理的な原因に心当たりがあったり、症状が治療を続けてもなかなか改善しなかったりする場合は、なるべく早く専門家(サイコロジストなど)に相談しましょう。

 

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