Vol. 19 軽視しないで! 育児ストレス

 

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私のクリニックに来られる方の悩みで最近多いのが、小さなお子さんを持つお母様方の育児ストレスです。今回は育児ストレスと、それが原因で発症する鬱や不安症を引き起こしやすい考え方について話します。
完璧主義の人は育児が重荷に真面目な性格も「過ぎたるはなお及ばざるが如し」です。自分に与えられた役目を完璧にこなそうと意気込むあまり、それができないと重度のストレスを感じやすいのです。出産前に主婦として家事をきちんとこなしていた人が、さらに母親という一人二役を演じなくてはならなくなり、育児が重荷になってしまうことがあります。さらに他人はちゃんとできていると思い込みがちで、できない自分を責めてしまいます。友人などに相談すれば、全てを完璧にこなすのは無理だということに気がつくでしょう。

「専業主婦だから」と弱音を吐けない子持ちで働いている女性は一人二役どころか三役も演じなくてはならないのですが、私の臨床経験からすると精神的に追い詰められやすいのは専業主婦の方です。「働きに出なくてもいいのだから家のことくらいきちんとできなくては」と自分の役目の大変さを軽視してしまい、弱音を吐いたり周りに助けを求めたりすることを躊躇し鬱状態になってしまうのです。

「子育ては両親のみでできる」はストレスに両親で協力して頑張っても育児は大変です。昔は二世代以上の同居が今より多く、近隣住民同士の繋がりも強かったため、子どもは皆で協力して育てるものでした。しかし今は核家族化が進み、特に都市部では近所付き合いも減ってきて、周りに安心して子どもを預けられる人がいないことが多くなってきました。そんな時は両親だけで無理をせず、託児所やベビーシッターを利用してストレスを軽減しましょう。

人を一人育て上げるには重大な責任と労力を要します。「大変だ」と思うのは当たり前です。一人で悩まず周りに助けてもらいましょう。

 

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