Vol. 20 アニマルセラピーの 効果とは?

 

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ストレスが溜まった時、可愛い動物で癒されたいと思うのはどうやら世界共通のようです。最近のSNSは可愛い子猫や子犬の画像、動画で溢れていますし、日本国内では動物カフェが人気です。モントリオールでも去年カナダ初の猫カフェがオープンしましたね。実は動物と触れ合うのは精神衛生上とても良いことで、時には薬が効かなかった人にも様々な心理的症状の緩和効果をもたらします。これを元にアニマルセラピーなどが病院、介護施設だけでなく、なんと刑務所でも取り入れられています。
触れることで自律神経のバランスを整える人の脳は肌感触が良いものに触れると神経の緊張を解くシグナルを出します。するとストレスなどで狂っていた自律神経のバランスも回復し、血圧が下がり、ホルモンバランスが良くなります。特に動物は柔らかい上に温かいので効果は絶大です。これは高血圧症や過敏性腸症候群などの身体的症状だけでなく、不安症や自閉症などの心理症状にも有効です。

無条件の愛情で癒されて鬱を撃退動物は一緒に暮らす家族として寂しさを紛らわしてくれます。さらに、なつけば無条件で愛情を示してくれ、人に拒絶された経験などの心の傷を癒し、可愛い様子や仕草で鬱々とした気分から抜け出すことができます。ひどい鬱状態の人がペットのことを考え、自殺を思い留まることもよくあります。

世話をすることで自信と自尊心を養う動物の世話をしてその命を預かっているという責任感を持つと、人は誰かの役に立っていることを実感できます。さらに動物がそれでなついてくれると、自信と自尊心を養えます。刑務所では、犬の世話をすることで受刑者の自尊心が高まり、動物と触れることでの癒し効果とあいまって、刑期中の問題行動が減ったことが研究で明らかになっています。

動物と触れ合うと様々な心理的効果がありますが、ペットを飼う場合、トレーニングの失敗やペットロスなどのストレスで症状が悪化することもあるので、リスクを十分に考え、周りのご家族などに相談してから決定しましょう。

 

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