Vol. 22 鬱病の人との接し方

 

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カナダの寒い冬は気分を鬱々とさせますね。実際、毎年のように季節性情動障害を患う人が数多くいます。今回は鬱病と診断された人に対して周りの人がどのように接するべきかについてお話しましょう。
「元気出して」「頑張って」はNG気分が落ち込んでいる日には気分転換に何かをしたり、考え方をポジティブにするだけで気分が良くなることが通常は多いです。しかし鬱病は適切な治療を根気よく長期に受けなければ、本人がどう頑張っても改善しないことのほうが圧倒的に多い病気です。応援のつもりでも安易に「頑張れ」と言うと、病気に対する理解がなく、鬱の苦しみをわかっていないと受け取られてしまいます。また、自分が悲しいことがあって少し落ち込んでいた時期があったことを引き合いに出して「わかるわかる」というのも、鬱病を軽く見ていることになりますので止めましょう。

鬱による発言、態度を見分ける鬱病の主な症状としてイライラしやすくなる、口数が少なくなる、被害妄想が激しくなる等、知らなければいわゆる「感じの悪い人」と思われるような態度を周りの人に取ることが挙げられます。せっかくの好意を突っぱねてしまうこともあるでしょう。そして対人関係が悪くなって孤立し、罪悪感も重なってよけいに鬱症状がひどくなるという悪循環を招くのです。病気になってからは人が変わったようになったというのであれば、そのような発言や態度は病気が原因と理解して、それを本人にもはっきりと伝えましょう。

サポートは気長に、セルフケアも重要いくら病気と理解していても、重い鬱病の人と毎日接するのは大変なエネルギーと根気がいることです。「疲れた」と思ったら迷わずカウンセリングを受けたり、周りの人に助けを求めたりしましょう。そして、どんなに周りが頑張っても早くは治らないので、気長に見守りサポートしましょう。もし友人が鬱病になってしまい、自分に鬱病の経験がなければ、正直に「何ができるかわからないけど、話したい時があったらいつでも連絡して」と言い、自分の方から時々電話などで連絡してみるのもいいでしょう。

 

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