Vol. 24 春の鬱への対処法

 

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カナダにも、遅い春がやってきました 。長くて寒い冬の間、季節性情動障害(季節によって起こりやすい鬱症状)に悩まされる人が多いですが、日本でも「五月病」があるように、実は春も同様に情緒不安定になりやすい季節なのはご存知でしょうか? 今回は、その理由と対処法についてお話ししたいと思います。
季節の変わり目による体への負担過ごしやすいとはいっても春先は朝晩と日中の気温差がまだ大きく、体調を崩しやすい時期です。体への負担から自律神経やホルモンのバランスが崩れ、精神的にもストレスを感じやすくなります。外出の際は急な気温の変化にも対応できるように重ね着を心がけ、暖かいからと油断せずに薄着は避けましょう。また、サマータイムへの移行により体内時計が狂い、睡眠や体調に影響が出やすくなります。普段から十分な睡眠をとるように心がけましょう。

生活の変化による心への負担春になると、日本では新しい仕事や学校が始まるなど生活の変化によるストレスが加わることが多いですね。カナダでも、多くの人が天候の悪い冬にできずに溜まっていた家の外回りの仕事や大掃除をここぞとばかり一度に始め、 精神的に負担をかけてしまいがちです。心身共にストレスがかかりやすい時期ということを忘れずに、なるべくゆったりと過ごせる毎日にしたいものです。

春には鬱が治ると勘違いする危険季節性情動障害は、冬だけのものではありません。このことを知らずに「春になったから鬱にはならないはず」と思い込み、症状があっても軽視して、鬱が悪化するまで治療を先延ばしにしてしまうことがあるので注意しましょう。また、冬の間だけと思っていた鬱状態から抜け出せずイライラや不安が募り、結局症状の悪化に繋がることもあります。日照時間が増えれば鬱から解放されると考える方が多いですが、それだけではなく適切な治療が必要なこともあるということを覚えておきましょう。

季節の変化に負けず、気持ちの良い春を過ごせるといいですね。

 

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