キャシーの日々ハッテン day.107(2015年11月20日記事)

男同士で ホテルに泊まりたい

彼氏と一緒に日本に帰国して観光でもしようかと思っていたら、思わぬ壁にぶち当たった。ステキな温泉旅館やホテルを見つけてさっそく予約しようと思ったところで、マウスを握る手が止まった。男性2人でダブルの部屋に宿泊できるのだろうか?

多くのホテルは男性2人客での利用を拒否すると聞いたことがある。一概にゲイ差別が理由ではないらしいが、ゲイとしてその施設が使えないというのは不便極まりない。大阪市では男性カップルがダブルの部屋に宿泊するのを拒否する行為が旅館業法違反にあたるとして、市内のホテルに指導をしたこともあったらしい。しかし、トロントから日本のホテルや旅館を調べても、そこがゲイフレンドリーなのかはわからない。女友達同士の宿泊は一般的で、そうした層をターゲットにしたツアーも多いが、男性同士の表記はどこにもない。もしも運良く男性2人でダブルの部屋にベッド1つで泊まれる場所が見つかったとして、そこでどんな目で見られるのかは実際に行ってみるまでわからない。4年ぶりの帰国にワクワクしていたが、一気にテンションが下がってしまった。そこまでこだわらずに、友達同士のふりをして別室かシングルベッドが2つある部屋に泊まるのもオプションといえばそうだが、どうもすっきりしない。日本には毎年海外からたくさんの観光客が訪れているのに、ゲイカップルに対してはどう対応しているのか気になってしまった。2020年に控える東京オリンピックには数多くのゲイカップルが日本を訪れるだろうに、彼らはみな友達のふりをして別室に泊まることになるのだろうか。

「カナダでは当たり前なのに!」という態度で文句ばかり言いたくはないものの、こんなことばかりでは頭痛がしてくる。一方で、同性同士の結婚式を挙げることができる式場が日本でどんどん増えているというニュースを耳にした。結婚の予定はないが、こうした変化には心が温まる。カップルとして同じベッドの上で寝たいという些細なことがここまで複雑になってしまうなんて、改めて自分がゲイだと痛感した。私たちの日本旅行はどうなってしまうのだろう。楽しみでもあるし、怖くもある。


<「キャシーの日々ハッテン」一覧へ

<コラム一覧へ