キャシーの日々ハッテン day.32(2012年10月5日記事)

友達はリセットするものじゃない

 先日、友達のホームパーティにお邪魔したら、あまり見ない新顔くんがいた。話を聞いてみれば、付き合っていた彼氏と別れてから、それまでの友達付き合いまでリセットしたらしく、今は新しく友達募集中らしい。彼のそんなあっけらかんな言葉に、あたしの目はまん丸になっていた。
 金の切れ目が縁の切れ目とはいうが、この人の場合は恋愛の切れ目が縁の切れ目のようだ。確かに数年も付き合っていれば、彼氏の友達と仲良くなったり、彼氏が自分の友達と親友になったりして、人間関係も影響される。その彼氏と別れたとなれば、少し友達付き合いが気まずくなることもある。だからって、縁まで切る必要なんてあるのか。友達で既に破局したカップルでも、未だに二人ともキャシーの良い友達なケースだってある。愛情は燃え尽きても、友情はしぶとい。しかし、新しい友情を築くには、時間も労力も必要である。就職して、忙しくなればなかなか学生時代のようにはいかない。あの頃は友達なんて簡単にできたものだけど、20代後半にもなると、社交的な自分でさえなかなか親しい友達に出会うのは難しい。ただでさえ狭いゲイコミュニティ、この人のように恋愛が終わる度にリセットしていたら、きっといつか友達候補まで底をついてしまう。もしかしたら、この人はそこまで友情の大切さを知らないのかもしれない。
 結局、その人は元カレの愚痴をたっぷりこぼしてから、「今度、一緒に遊ぼうよ」と誘ってきた。しかし、彼の次の恋愛が終わる時にはポイ捨てされるような友情なら、こちらからも願い下げである。残念ながら、あたしはそれを友達とは呼ばない。作り笑いで社交辞令だけ言って、その場をさっさと離れたわ。


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