キャシーの日々ハッテン day.45(2013年4月19日記事)

男がピンクを着て何が悪い。

先日、近所の地区センターで黙々と仕事をしていたら、側でビリヤードしている小学生たちが「あいつピンクのシャツ着てるから絶対ゲイだよ」「女だか男だかわかんないよな」と大声で話していた。無視するわけにもいかず、立ち上がって注意をしようとしたその時、後ろから「こらっ!そんなこと言っちゃダメだろ!」と地区センターのスタッフが先に子どもたちを注意してくれた。その場は一瞬の沈黙に変わり、またすぐに元通りに戻った。子どもたちは何事もなかったかのようにテレビゲームへと話題を変えた。そんな光景を目の当たりにし、自分までホッとした。

小学校の頃、少しでも男らしくないと思われるとよくいじめられた。母が買ってくれた新品のピンクのTシャツを着て笑顔で登校したのに、学校が終わって帰宅した頃にはもう二度と着たくないと泣いたのは今でも鮮明に覚えている。周りがミニ四駆に夢中になっていた頃、自分はこっそりセーラームーンになりたかった。そんな環境の中で、いつのまにか男らしくない自分は悪いんだと思うようになった。自分を庇ってくれた大人もほとんどいなかった。学校の先生からは「いじめられたくないなら男らしく振る舞え」と言われたこともある。たかが子ども同士のいじめだとしても、それで自殺にまで追い詰められる人もいる。男らしく振る舞えない子どもの方に問題があるのか、その子どもをいじめてしまう周囲に問題があるのかは言うまでもない。

4月10日はDay of Pinkという日で、多くの人がピンクを身につけて職場や学校に出かける。ピンクはいじめに反対する意思表示でもある。日頃からみんながもっとピンクを着れば社会も変わるのかもしれない。


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